2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

ラントゥザフリーズ
  • 鹿毛
  • 2000.4.5生
  • 門別・豊郷牧場生産
  • 馬主・深見富朗氏
  • 栗東・山内研二厩舎
ラントゥザフリーズの4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.50
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
ソロシンガー
鹿毛 1993.4.23
仔受胎時活性値:1.50
<中央4勝。OP特別2勝>
リヴリア
鹿毛 1982.4.20
種付け時活性値:0.50
Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend 1960
River Lady 1963
Dahlia
栗毛 1970.3.25
Vaguely Noble 1965
Charming Alibi 1963
ミストモカゼ
鹿毛 1981.5.11
仔受胎時活性値:0.75
<中央0勝>
ボールドラッドUSA
栗毛 1962.4.23
種付け時活性値:0.50
Bold Ruler 1954.4.6
Misty Morn 1952
シミズトモカゼ
鹿毛 1974.5.6
仔受胎時活性値:1.50
<中央1勝+地方10勝>
ロムルス
鹿毛 1959
種付け時活性値:1.50
ギンスギ
鹿毛 1970.3.30
仔受胎時活性値:0.75
<中央1勝>
ラントゥザフリーズの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Hail to Reason系)
リヴリア
(Never Bend系)
ボールドラッドUSA
(Bold Ruler系)
ロムルス
(Ribot系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(14歳時交配)
0.50
(10歳時交配)
0.50
(18歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nasrullahの3代孫 Nasrullahの孫 Eclipseの16代孫
ラントゥザフリーズのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
12/128 A  A  A  B
(0.75)
9.00 リヴリア
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ブライアンズタイム 4.50 母が活躍馬
(No.5-F)
2番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

共同通信杯(GIII)を制してクラシック候補の名乗りを挙げました、ラントゥザフリーズ。

ラントゥザフリーズの配合の良いところは……、

  1. 『Northern Dancer&Native Dancer Free』という現在の飽和血脈を持たない血統構成。
  2. 母父リヴリアは5世代を残しただけで早世しており、Never Bend系ながらレアな先祖。
  3. 曾祖母父ロムルスがEclipse分枝16代孫ということで、ネオ異系として働いている。

というところが、中島理論的に見た時に言えますでしょうか。

ラントゥザフリーズの最優性先祖&形相の対象は、父ブライアンズタイムと判断しました。ブライアンズタイムは現役時代に米国で21戦5勝。その主な勝ち鞍にはフロリダダービー(GI)、ペガサスH(GI)、ジムダンディS(GII)があり、プリークネスS(GI)2着、ベルモントS(GI)3着もあります。GI勝ちを収めた代表産駒は十指に余り、20世紀最後の三冠馬ナリタブライアン(1991.5.3)を筆頭に、GI4勝のマヤノトップガン(1992.3.24)、ニ冠馬サニーブライアン(1994.4.23)、ダービー(GI)馬タニノギムレット(1999.5.4)、GI3勝の牝馬ファレノプシス(1995.4.4)、皐月賞(GI)馬ノーリーズン(1999.6.4)、オークス(GI)馬チョウカイキャロル(1991.3.26)、同じくオークス馬シルクプリマドンナ(1997.4.24)、有馬記念(GI)馬シルクジャスティス(1994.3.18)、朝日杯3歳Sの勝ち馬マイネルマックス(1994.4.13)、東京大賞典(統一GI)を勝ったトーホウエンペラー(1996.5.11)等がいます。

ラントゥザフリーズの牝系は、5号族ミスパロー(1952)系。1958年に日本中央競馬会が米国から輸入した牝馬の1頭です。ミスパローの曾孫にニ冠牝馬テイタニヤ(1973.4.24)が輩出されています。ラントゥザフリーズの近親の活躍馬は、母ソロシンガー。同牝馬は中央4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に青函S(OP)、カーネーションC(OP)があります。青函Sの勝ち時計57秒0は、ハギノトップレディ(1977.4.4)の持っていた函館芝1000mのレコード57秒2を、18年ぶりに破るものでした。

母ソロシンガーがマザーメリー(1993.3.19)を破って青函Sを勝ったことが、つい最近のことのように思えますが、もうその息子がクラシック戦線を走る年齢になっているのですね(苦笑)。時は流れています。ラントゥザフリーズ、これからも頑張ってください。

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