Home >> B&B >> 第68回日本ダービー出走馬(その3)

第68回日本ダービー出走馬について、中島理論的考察を中心に述べてみたいと思います。その第3回目は出走馬決定順11位〜14位の馬4頭についてです。<初出:2001/05/25>

※先祖馬の生年月日の後にある(  )内の数値は、受け渡した活性値の値を示しています。

馬名 8代残牡先祖数 潜在能力指数 少ない先祖
(父)カチドキリュウ
鹿毛 1998.3.29[F4-G]
9/128
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ミシアーフ  シマタカ
形相の遺伝 料の遺伝 母の何番仔?
トウショウボーイ
(ソシアルバターフライ)
7.25 or 5.25 or 3.25 12番仔
母父 祖母父 曾祖母父
アンバーシャダイ(1.00)
鹿毛 1977.3.10
トウショウボーイ(1.75)
鹿毛 1973.4.15
ミシアーフ(0.00)
鹿毛 1964
シマタカ(0.75)
鹿毛 1944.2.27
祖母 曾祖母 4代母
トウショウフォモサ(2 or 0)
黒鹿毛 1981.3.12
マツオーマンナ(1.75)
鹿毛 1973.5.9
ワカマツオー(2 or 0)
鹿毛 1956.3.17
ヤマオー(1.50)
鹿毛 1949.5.20

[Notes]
2歳最終戦でダートのオープン・シクラメンSを勝ち、3歳緒戦はGIII・クリスタルカップを制しました、カチドキリュウ。柴田光陽調教師はテイエムサウスポーと合わせて2頭出しとなります。

[セールスポイント]
追い込み脚。芝・ダートを問わず、短距離戦において「大外ぶん回し」で追い込んで来る姿は、ある種の芸の域まで達しています。ヘタに馬群の中に突っ込まず、気分良く走らせると力を発揮できるようです。配合面では、祖母父ミシアーフ(セントクレスピンの直仔)、曾祖母父シマタカというレア先祖が良い働きをしています。8代残牡先祖数も『9/128』という1桁の数値まで減らしました。牝系は、昨年の秋華賞を制したティコティコタックと同じシルバーバットン系です。

[ウイークポイント]
4代血統構成の最優性先祖が母父『トウショウボーイ』であることにより、本質的にはマイラー。直父系がノーザンテーストを経由してNorthern Dancer有数値であることもマイナス。

馬名 8代残牡先祖数 潜在能力指数 少ない先祖
(市)テンザンセイザ
栗毛 1998.4.30[F1-K]
15/128
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Petingo
形相の遺伝 料の遺伝 母の何番仔?
トニービン
(Severn Bridge)
5.50 8番仔
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン(1.50)
鹿毛 1983.4.7
Caerleon(1.00)
鹿毛 1980.3.27
Habitat(0.75)
鹿毛 1966
Petingo(1.00)
鹿毛 1965
祖母 曾祖母 4代母
ケイシー(1.00)
鹿毛 1985.5.15
Kiss(1.50)
鹿毛 1978
Miss Petard(1.75)
栗毛 1970
Miss Upward(1.25)
鹿毛 1964

[Notes]
「初出走初勝利」「重賞初挑戦初勝利」という初モノ得意の藤原英昭調教師が大一番に送り出します、テンザンセイザ。前走京都新聞杯の差し切り勝ちは鮮やかでした。果たして、「GI初挑戦初勝利」という偉業はなされるでしょうか。

[セールスポイント]
京都新聞杯で見せた切れる差し脚。見栄えする栗毛の好馬体。飼葉をバリバリ食べそうな顎っぱりの良さ。今期好調のトニービン産駒であることも追い風。料的遺伝値の総和も『5.50』と大きく、中2週のローテーションもOK。4代血統構成の最優性先祖が父『トニービン』であり、距離もこなせると考えます。

[ウイークポイント]
Phalaris4段付け配合。クロフネのように、南半球血統で活性化している訳ではないです。やや強弱に欠ける血統構成。でも、トニービン産駒であるウイニングチケットは、Phalaris4段付け配合でダービーを制しました…。

馬名 8代残牡先祖数 潜在能力指数 少ない先祖
ダービーレグノ
栗毛 1998.4.7[F14-C]
19/128
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形相の遺伝 料の遺伝 母の何番仔?
トニービン
(Severn Bridge)
4.50 or 2.50 初仔
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン(1.50)
鹿毛 1983.4.7
ロイヤルアカデミー(1.00)
鹿毛 1987.2.21
Shirley Heights(1.00)
鹿毛 1975
Habitat(1.00)
鹿毛 1966
祖母 曾祖母 4代母
ダービーキングダム(1.25)
栗毛 1992.2.19
Acclimatise(0.75)
鹿毛 1980
Habituee(2 or 0)
鹿毛 1971
Participator(0.50)
1960

[Notes]
前走の皐月賞5着で地力を証明しました、ダービーレグノ。1頭の馬を長持ちさせることで定評のある高橋成忠調教師が、自信を持って送り込みます。

[セールスポイント]
母ダービーキングダムの初仔として、この世に生を受けました。「初仔に名馬あり」です。ジャングルポケットとテンザンセイザ同様、好調のトニービン産駒であることもGood。4代血統構成の最優性先祖が父『トニービン』であり、距離もこなせるでしょう。よく見れば、父と仔の誕生日が同じ日です。

[ウイークポイント]
Nearco4段付け配合。活性値の受け渡しも『1.50、1.00、1.00、1.00』と3系が同数値で一本調子。

馬名 8代残牡先祖数 潜在能力指数 少ない先祖
チアズブライトリー
青鹿毛 1998.3.24[F13-C]
12/128
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Dan Cupid
形相の遺伝 料の遺伝 母の何番仔?
アンバーシャダイ
(Lady Victoria)
6.00 初仔
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス(0.75)
青鹿毛 1986.3.25
アンバーシャダイ(1.75)
鹿毛 1977.3.10
シャトーゲイ(0.00)
栗毛 1960.2.29
Dan Cupid(1.00)
栗毛 1956
祖母 曾祖母 4代母
チアズダンサー(1.00)
鹿毛 1993.4.6
シャトーフォモサ(1.75)
青毛 1977.2.18
ネロリ(1.75)
青毛 1969.3.17
Aurada(1.50)
鹿毛 1962

[Notes]
すみれSではルゼルを抑えて快勝しています、チアズブライトリー。無印になるほど力は劣っていないはず。山内研二調教師はダンツフレームと合わせて2頭出しとなります。

[セールスポイント]
母チアズダンサーの初仔として、この世に生を受けました。「初仔に名馬あり」です−↑のダービーレグノと同じことを書いています(←文才無し)−。配合面では、実は先祖の減りにくいサンデーサイレンス産駒ですが、祖母父シャトーゲイの0交配などにより、先祖が上手に0化消却されています。8代残牡先祖数は『12/128』まで減りました。祖母父のネオ異系効果により、潜在能力は『9.00』と補正されます。4代血統構成の最優性先祖は母父『アンバーシャダイ』。距離が伸びて真価が発揮できそうです。

[ウイークポイント]
1週前の調教で、一緒に日本ダービーに出走するダンツフレームと、実戦さながらのハードスパーリングを敢行しているところ。そこで競り負けています。歯替わり前後の微妙な時期ですし、お互いに調教でも駆けますから、注意しなければコンプレックスを持ってしまいます。また、府中コースを得手とするはずのサンデーサイレンス産駒ですが、2戦して2敗しているところを見ると、現状では府中の坂を乗り切るだけの脚力が付いていないのでしょうか。あるいは長距離輸送が苦手なのでしょうか。


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