2003年クラシック世代のGI候補生たち(牝馬編)

メモリーキアヌ
  • 鹿毛
  • 2000.6.12生
  • 浦河・谷川牧場生産
  • 馬主・(株)シンザンクラブ
  • 栗東・渡辺栄厩舎
メモリーキアヌの4代血統表

トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.00
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanetta 1948
バラワキ
栗毛 1985.1.21
仔受胎時活性値:1.50
<仏3勝。GII1勝>
Miswaki
栗毛 1978
種付け時活性値:1.50
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961
Gold Digger 1962
Hopespringseternal
栗毛 1971
Buckpasser 1963.4.28
Rose Bower 1958
Balakhna
黒鹿毛 1979.1.29
仔受胎時活性値:1.25
<仏3勝>
Tyrant
鹿毛 1966
種付け時活性値:1.00
Bold Ruler 1954.4.6
Anadem 1954
Balsamique
鹿毛 1973.5.27
仔受胎時活性値:1.25
<仏9勝(平地7勝+障害2勝)>
Tourangeau
1968
種付け時活性値:1.00
Bruyere
1967
仔受胎時活性値:1.25
メモリーキアヌの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
Miswaki
(Raise a Native系)
Tyrant
(Bold Ruler系)
Tourangeau
(Blandford系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.00
(16歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
1.00
(12歳時交配)
1.00
(4歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nasrullahの5代孫 Phalarisの7代孫 Nasrullahの孫 Birdcatcherの11代孫
メモリーキアヌのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
9/128 A  x  A  F
(0.33)
2.97 Tourangeau
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Miswaki
(Count Fleet)
5.25 半姉メモリージャスパー
(No.16)
7番仔
(3連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

オークスの最終TR・スイートピーS(OP)を制したのはトニービン産駒、メモリーキアヌでした。

欧州血脈の積み重ねとなるトニービンは、種牡馬として欧州型の形相を伝えたようで、産駒の府中競馬場で行われるGIでの勝負強さはつとに有名ですね。初年度産駒のウイニングチケット(1990.3.21)ベガ(1990.3.8)ノースフライト(1990.4.12)サクラチトセオー(1990.5.11)に始まり、2年度産駒オフサイドトラップ(1991.4.21)、4年度産駒エアグルーヴ(1993.4.6)、9年度産駒ジャングルポケット(1998.5.7)レディパステル(1998.4.26)。いずれも、府中GIの勝ち馬です。

メモリーキアヌの最優性先祖は母父Miswaki、形相の対象はCount Fleet(1940)−Miswakiの父Mr.Prospectorの祖母父−と判断しました。Miswakiは現役時代に米英仏で13戦6勝、2着4回、3着1回。その主な勝ち鞍にラ・サラマンドル賞(仏GI)があります。自身の競走成績は2歳戦に良績が残った早熟の短距離型でしたが、種牡馬としては成長力のある中距離型の産駒を多く輩出しています。さて、その代表産駒には第14回ジャパンカップ(GI)を制したマーベラスクラウン(1990.3.19)、ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)の勝ち馬ブラックタイアフェアー(1986.4.1)、凱旋門賞馬Urban Sea(1989.2.18)、ジョッキークラブ大賞(伊GI)の勝ち馬ミシル(1988.2.23)、アベイユ・ド・ロンシャン賞(仏GI)の勝ち馬Kistena(1993)、クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)の勝ち馬Waki River(1985)、ホープフルS(米GI)の勝ち馬Papal Power(1983)、カラカッタプレート(豪GI)の勝ち馬Umatilla(1988)などがいます。

メモリーキアヌの牝系は、仏米で受け継がれている16号族。↓にごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Balsamique 1973.5.27 仏9勝(平地7勝+障害2勝)
|Balakhna 1979.1.29 仏3勝 グロシェーヌ賞(GIII)3着
||バラワキ 1985.1.21 仏3勝 ロベール・パパン賞(仏GII)
|||メモリージャスパー 1991.5.5 中央3勝 阪神牝馬特別(現阪神牝馬S、GII)
|||メモリーキアヌ 2000.6.12 (本馬)
|Blue Note 1985.4.9 仏英5勝 モーリス・ド・ギース賞(当時仏GII) ラ・ポルトマイヨ賞(仏GIII)
||Zieten 1990 仏英日6勝 ミドルパークS(英GI)など重賞4勝
||Blue Duster 1993 チェヴァリーパークS(英GI)

半姉メモリージャスパーは、私にとって、思い出深い馬の1頭です。ダート1800mの500万条件勝ちから挑んだオークストライアル(GII)ではゴールデンジャック(1991.3.31)の2着、オークス(GI)は早め先頭から粘りこみ4着、旧エリザベス女王杯(GI)も4着……。勝ち切れない競馬が続いた後の、1994年最終戦が、彼女にとって、最初で最後の重賞勝ちとなった阪神牝馬特別でした。

姉が4着と敗れた舞台で、トニービンの0交配となる妹、どのような走りを見せてくれるでしょうか。楽しみにしています。

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