2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

(外)ヒューマ
  • 栃栗毛
  • 2000.3.20生
  • 愛国・Bストラドウィック生産
  • 馬主・高嶋哲氏
  • 栗東・山内研二厩舎
ヒューマの4代血統表
Polish Precedent
鹿毛 1986
種付け時活性値:1.25

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968
★Admiral Voyage 1959
Petitoner 1952
Past Example
栗毛 1976
Buckpasser
鹿毛 1963
Tom Fool 1949
Busanda 1947
Bold Examle
鹿毛 1969
ボールドラッドUSA 1962.4.23
Lady Be Good 1956
Gaily Grecian
鹿毛 1994
仔受胎時活性値:1.25
<不出走>
Ela-Mana-Mou
黒鹿毛 1976
種付け時活性値:0.25
ピットカーン
黒鹿毛 1971.3.20
Petingo 1965
Border Bounty 1965
Rose Bertin
栗毛 1970
ハイハット 1957
Wide Awake 1964
Gay Milly
鹿毛 1977
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<仏英1勝>
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00
Never Bend 1960
Milan Mill 1962
Gaily
鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.25
<英愛仏2勝。愛1000ギニー勝ち>
Sir Gaylord
鹿毛 1959
種付け時活性値:0.75
Spearfish
黒鹿毛 1963
仔受胎時活性値:1.75
<米7勝。現GI勝ち>
ヒューマの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
Polish Precedent
(Northern Dancer系)
Ela-Mana-Mou
(Fairway系)
Mill Reef
(Never Bend系)
Sir Gaylord
(Turn-to系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.25
(13歳時交配)
0.25
(17歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
0.75
(11歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Phalarisの6代孫 Nearcoの3代孫 Nearcoの3代孫
ヒューマのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
3/128 A  A  A  A
(1.00)
3.00 Ela-Mana-Mou
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Polish Precedent
(Past Example)
6.25 or 4.25 伯父ピルサドスキー
(No.11)
?

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

橘S(OP)を制してNHKマイルカップ(GI)に臨みます、ヒューマ。

ヒューマの4代血統表を眺めると、血統ファンの方はすぐに気がつかれますね。母父がEla-Mana-Mouになっているだけで、その他はピルサドスキー(1992.4.23)と同じ配合になっていることを。いわゆる、『4分の3同血』の血統パターンです。母系の遠い代(5代以降)は米国血統で固められているのですが、近い代では欧州血統を用いており、血の活性化を図ろうとしている意図が見えます。Phalaris系4本という近親繁殖による配合の弊害を、母父Ela-Mana-Mouという欧州のFairway系により、和らげている形です。

ヒューマの最優性先祖は父Polish Precedent、形相の対象は父母Past Exampleと判断しました。Polish Precedentは現役時代に仏英で9戦7勝。その主な勝ち鞍にジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)、ラ・ジョンシェール賞(仏GIII)、パレロワイヤル賞(仏GIII)、メシドール賞(仏GIII)があります。1986年生まれ世代は、Zilzal(1986)、Distant Relative(1986)、Opening Verse(1986)、マークオブディスティンクション(1986.4.14)、シャーディー(1986.5.20)など欧州に一流マイラーが多く輩出されたことで知られていますが、その中核を担った1頭がPolish Precedentでした。さて、Polish Precedentの代表産駒には、前述のピルサドスキーが、まず筆頭に挙げられますでしょうか。同牡馬は世界各国を渡り歩き、通算22戦10勝。その主な勝ち鞍にBCターフ(米GI)、ジャパンカップ(GI)、英チャンピオンS(GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、バーデン大賞(独GI)があります。まま、最近では『ファインモーション(1999.1.27)の半兄』という方が、通りがよいかもしれませんが(苦笑)。閑話休題、Polish Precedentの他の代表産駒には、伊ダービー(GI)馬Rakti(1999)、愛オークス(GI)馬Pure Grain(1992.2.23)、ハードウィックS(英GII)の勝ち馬Predappio(1993)、ジョッキークラブS(英GII)の勝ち馬Riyadian(1992)、ドーヴィル大賞(仏GII)の勝ち馬Polish Summer(1997)、ユジェーヌ・アダム賞(仏GII)の勝ち馬Sobieski(1997)、ジェフリー・フリーアS(英GII)の勝ち馬Red Route(1991)などがいます。産駒の主な勝ち鞍を見ると、産駒が得意とするのはクラシックディスタンスのようです。

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