中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1995年編)

サクラチトセオー
  • 黒鹿毛
  • 1990.5.11生
  • 静内・谷岡牧場生産
  • 馬主・(株)さくらコマース
  • 美浦・境勝太郎厩舎
サクラチトセオーの4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
サクラクレアー
鹿毛 1982.4.21
仔受胎時活性値:1.75
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
クレアーブリッジ
鹿毛 1967.4.16
仔受胎時活性値:1.50
Quadrangle
鹿毛 1961.4.16
種付け時活性値:1.25
Cohoes 1954
Tap Day 1947
Abeyance Lass
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:0.75
★Ambiorix
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.00
Vulcania
栗毛 1948
仔受胎時活性値:1.50
サクラチトセオーの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Quadrangle
(Blandford系)
Ambiorix
(Tourbillon系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(6歳時交配)
0.50
(10歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの6代孫 Nearcoの3代孫 Birdcatcherの11代孫 Herod〜Tourbillon系
サクラチトセオーのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
7/128 A  A  F  E
(0.50)
3.50 父初年度産駒
Quadrangle
Ambiorix
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
トニービン 5.50 半妹サクラキャンドル
(No.13-C)
4番仔
(4連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『大外一気』サクラチトセオー。敢然と天皇賞・秋に挑戦して来た3歳の皐月賞馬ジェニュイン。その2番手先行抜け出しを、すんでの所で捉えたのは5歳馬サクラチトセオーでした。1枠1番スタートから後方2番手に控え、直線勝負に賭けた小島太騎手が、追って追って追いまくりました。安田記念でハナ差敗れた悔しさを、同じ府中の舞台でハナ差お返ししました。勝ち時計は1分58秒8。前半の1000mが59秒6、後半の1000mが59秒2。スタートの1ハロンを除いて、残りの9ハロンはすべて11秒台というよどみない流れのレースでした。サクラチトセオーの鞍上は小島太騎手、所属は美浦・境勝太郎厩舎、オーナーは(株)さくらコマース、生産者は静内・谷岡牧場。おなじみのカルテットによる勝利でした。

サクラチトセオーの4代血統構成は、『ゼダーン系×Northern Dancer系×Blandford系×Tourbillon系』となります。Eclipse3系、Herod1系の配合により、資質の固定化がなされた良馬です。父トニービンの7代に残る有数値牡先祖数は『4/64』と少なく、良馬をコンスタントに輩出できる数値です。初年度産駒にウイニングチケットベガノースフライト、サクラチトセオーと4頭のGIホースを出して、大人気種牡馬となりました−2000年3月に急逝−。また、母父ノーザンテーストの活性値は『0.50』と小さく、ノーザンテーストがその父Northern Dancerから受けた『0.25』の活性値と乗算すると、『0.50×0.25=0.125』となり、Northern Dancerは準0遺伝(イエロー0)となります。また、4代血統構成馬のそれぞれの活性値が『1.50、0.50、1.25、0.00』と別数値にあることにより、サクラチトセオーの知的素質の向上化がなされています。

サクラチトセオーの牝系は、クレアーブリッジを日本の基礎繁殖とする13号族。母サクラクレアーは2勝馬で、オークストライアル・4歳牝馬特別(GII)2着。2番仔サクラヤマトオーは府中3歳S、アイビーSなど4勝。そして4番仔にサクラチトセオーを産みました。6番仔サクラキャンドルは、この天皇賞・秋の2週後のエリザベス女王杯を制しました。祖母クレアーブリッジ(米国産)は米国で未勝利。5番仔としてサクラクレアーを出しました。曾祖母Abeyance Lass(米国産)は不出走。不受胎後の5番仔として米国で5勝を挙げアラバマS、デラウェア・オークスを2着したPit Bunnyを輩出しました。そして6番仔にクレアーブリッジを出しました。また、5代母VagrancyはCCAオークス(現GI)の勝ち馬です。

サクラチトセオーの天皇賞・秋制覇は良かったのですが、私はマイシンザンの走りっぷりも見たかったです。ねぇ、前日になって左前脚屈腱炎発症なんて……。

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