中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1995年編)

[外]ハートレイク
  • 栗毛
  • 1991.4.22生
  • 英国・シェイク・モハメド生産
  • 馬主・ゴドルフィン
  • UAE・S.ビン・スルール厩舎
ハートレイクの4代血統表
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Neactic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli
栗毛 1963.8.10
Aristophanes 1948
Trevisa 1951
Thong
鹿毛 1964.4.23
Nantallah 1953.3.5
Rough Shod 1944
My Darling One
栗毛 1981
仔受胎時活性値:0.25
Exclusive Native
栗毛 1965.4.17
種付け時活性値:1.75
Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950
Raise You 1946
Exclusive
栗毛 1953
Shut Out 1939
Good Example 1944
Princess Marshua
鹿毛 1974
仔受胎時活性値:1.50
Prince John
栗毛 1953
種付け時活性値:1.00
Princequillo 1940.3.2
Not Afraid 1948
Marshua
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:0.75
Nashua
鹿毛 1952.4.14
種付け時活性値:0.25
Emadee
鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.75
ハートレイクの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
Nureyev
(Northern Dancer系)
Exclusive Native
(Raise a Native系)
Prince John
(Princequillo系)
Nashua
(Nasrullah系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.25
(13歳時交配)
1.75
(15歳時交配)
1.00
(20歳時交配)
0.25
(9歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの3代孫 Phalarisの6代孫 Eclipseの15代孫 Nearcoの孫
ハートレイクのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
11/128 A  x  B  A
(0.50)
5.50 Prince John
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Exclusive Native 3.25 母が米GI勝ち馬
(No.16)
6番仔
(6連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『ドバイの刺客』ハートレイク。国際競走として開放されて3年目、ついに外国馬が安田記念の勝ち馬となりました。赤帽子と真っ青な勝負服に身を包んだ武豊騎手を鞍上に迎えた栗毛流星ハートレイクが、中段位置から直線鋭くインを突き、小島太騎手騎乗のサクラチトセオーの最後方強襲をハナ差封じました。勝ち時計は1分33秒2。鞍上の武豊騎手は1990年のオグリキャップ以来の安田記念2勝目。所属はUAE・S.ビン・スルール厩舎。スルール師は元警察官という異色の経歴の持ち主。オーナーはゴドルフィン−シェイク・モハメドの競馬マネージメント会社−。生産者はシェイク・モハメド・アル・マクトゥーム。生産場は英国・ダーラムホールスタッド。

ハートレイクの4代血統構成は、『Northern Dancer系×Raise a Native系×Princequillo系×Nasrullah系』となります。4系いずれもがEclipse系の分枝馬たちです。しかし、祖母父Prince JohnがEclipseの15代孫となり、ネオ異系の役目を果たしています。また、4代血統構成馬の活性値が『1.25、1.75、1.00、0.25』とそれぞれ別数値にあり、知的素質の向上に一役買っています。ハートレイクは、父がNorthern Dancerの直仔Nureyev(米国産)です。つまり、彼は非0遺伝の直父系Northern Dancer保有馬です。しかし、ハートレイクの主戦場は愛、英、香港、UAEと海外であったため、日本の競馬ではチャレンジャーの精神を持ってGIレースに臨めたと考えます。また、B&B理論的には、彼は「Native Dancerの有数値クロス保有馬」となります。1991年の菊花賞馬レオダーバンと同じように、Native Dancerの直父系5代父であるPolymelusのグリーン0化はなされていますが、4代父であるPhalarisのグリーン0化はなされていません。

ハートレイクの牝系は、16号族Emardee系。母My Darling One(米国産)は米国で5勝。主な勝ち鞍にファンタジーS(GI)、フェアグランズ・オークス(GIII)。ハートレイクは6番仔。祖母Princess Marshua(米国産)は米国で0勝。2番仔としてMy Darling Oneを輩出しました。曾祖母Marshua(米国産)は米国で6勝。主な勝ち鞍にCCAオークス(現GI)、セリマS(現GI)がある活躍馬です。2番仔Marshua's Dancerは米国で9勝を挙げ種牡馬となりました−日本で供用されている種牡馬ルションの母父−。2年連続不受胎後の3番仔Call Me Goddessは米国で3勝。その直仔として、不受胎後の4番仔にサンタラリ賞(仏GI)を勝ったSmuggly、8番仔に伊オークス(GI)2着のAsl、そして11番仔に宝塚記念を勝ったダンツシアトルがいます。Princess Marshuaは不受胎、死亡後の4番仔となります。5番仔Mashteenは米国でカムリーS(GIII)など5勝。8番仔Exclusive Eraは米国で3勝、ディスカヴァリーH(GIII)3着があります。

ハートレイクは翌1996年の春も再来日して京王杯SCを快勝しました。しかし、連覇を狙った安田記念では輸送疲れが出てしまったのか12着に敗れてしまいました。1997年より日本で種牡馬供用されていましたが、シャトル種牡馬生活を始めた1999年に豪州で客死してしまいました。8歳時交配にあたる年に夭折してしまいました。

[中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1995年編)]  目次へ戻る

2000〜2008  オオハシ  colorfulmelody.nakajima@gmail.com