★ ホワイトマズル 鹿毛 1990.3.21 種付け時活性値:0.00 |
ダンシングブレーヴ(USA) 鹿毛 1983.5.11 |
Lyphard 鹿毛 1969 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Goofed 1960.3.29 | |||
Navajo Princess 鹿毛 1974.3.31 |
Drone 1966 | ||
Olmec 1966 | |||
Fair of the Furze 鹿毛 1982 |
Ela-Mana-Mou 黒鹿毛 1976 |
ピットカーン 1971.3.20 | |
Rose Bertin 1970 | |||
Autocratic 鹿毛 1974 |
Tyrant 1966 | ||
Flight Table 1965 | |||
アグネスパレード 鹿毛 1991.5.9 仔受胎時活性値:1.75 <中央2勝。GIII1勝> |
バンブーアトラス 鹿毛 1979.4.27 種付け時活性値:0.75 |
ジムフレンチ 鹿毛 1968.4.26 |
Graustark 1963 |
Dinner Partner 1959 | |||
バンブーシザラ 鹿毛 1969.3.21 |
テスコボーイ 1963 | ||
シザラ 1955 | |||
アグネスシャレード 黒鹿毛 1984.5.6 仔受胎時活性値:1.50 <中央1勝> |
ターゴワイス 黒鹿毛 1970.4.10 種付け時活性値:1.25 |
Round Table 1954.4.6 | |
Matriarch 1964 | |||
アグネスレディー 鹿毛 1976.3.25 仔受胎時活性値:1.75 <中央5勝。現GI1勝> |
リマンド 栗毛 1965 種付け時活性値:0.50 |
||
イコマエイカン 鹿毛 1967.5.18 仔受胎時活性値:2.00 <中央3勝> |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ホワイトマズル (Northern Dancer系) |
バンブーアトラス (Ribot系) |
ターゴワイス (Round Table系) |
リマンド (Blenheim系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
0.00 (8歳時交配) |
0.75 (11歳時交配) |
1.25 (13歳時交配) |
0.50 (10歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Birdcatcherの15代孫 | St.Simonの9代孫 | St.Simonの7代孫 | Birdcatcherの12代孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
---|---|---|---|
0/128 | ★A B B F (0.50) |
0.00 | リマンド |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
ターゴワイス (Knight's Daughter) |
7.00 | 母が重賞勝ち馬 (No.1-L) |
2番仔 (2連産目) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
京都の500万特別戦・つばき賞を鮮やかに差し切りました、アグネスポイント。長浜厩舎伝来の牝系から、また1頭活躍馬が輩出されそうです。
アグネスポイントのデータを見ると、8代に残る牡先祖が全て0化消却されています。米ニ冠馬Charismatic(1996.3.13)、GIII2勝のレッドチリペッパー(1996.4.4)の2頭以来、久々に『0/128』の馬を見ました。父ホワイトマズルの0交配もさることながら、5代、6代、7代、8代で折り重なるクロスは見事。グリーン0のエリアは広く、オレンジ0が多いです。8代血統表において、ブルー0クロスはTenerani(1944)、Galloper Light(1916)の2つが見えるだけです。
アグネスポイントの最優性先祖は祖母父ターゴワイス、形相の対象はKnight's Daughter(1941)−Round Tableの母−と判断しました。ターゴワイスは現役時代、仏英で8戦5勝。その主な勝ち鞍にはトーマスブライアン賞(仏GIII、芝1500m)、エクリプス賞(仏GIII、芝1300m)があります。マイナーな競走成績だったターゴワイスでしたが、父Round Tableというネオ異系の血統を嘱望され、種牡馬として供用されました。供用された方の意図は的中し、海外、日本でそれぞれに成功しました。海外の代表産駒には凱旋門賞(仏GI)などGI5勝を挙げジャパンC(GI)でも2着となった名牝All Along(1979.4.17)、仏1000ギニー(GI)馬Ukraine Girl(1978)、ケルゴルレイ賞(仏GII)など3000m重賞を3勝したTipperary Fixer(1978)、プティクヴェール賞(仏GIII)とアランベール賞(仏GIII)という1000mの重賞を勝ったGreenway(1978)、グロット賞(仏GIII)の勝ち馬Tayyara(1975)、パレロワイヤル賞(仏GIII)の勝ち馬Prince Mab(1978)、バリィオーガンS(愛GIII)の勝ち馬Cooleen Jack(1978)、サンドリンガム賞(仏GIII)の勝ち馬Alik(1978)などがいます。日本の代表産駒には天皇賞・秋(GI)馬レッツゴーターキン(1987.4.26)、マイラーズC(GII)とセントウルS(GIII)を勝ったミスターボーイ(1982.3.8)、クリスタルC(GIII)の勝ち馬ツジノショウグン(1985.4.4)、小倉3歳S(GIII)の勝ち馬ハギノハイタッチ(1987.3.8)、ラジオたんぱ杯3歳牝馬S(旧GIII)の勝ち馬レガシーワイス(1987.4.23)などがいます。ターゴワイスの海外の代表産駒を見ると1978年生まれの馬が多いのですが、彼らの活躍により1980年の仏2歳リーディングサイアーとなりました。また、日本の代表産駒を見ると1987年生まれの馬−つまりはターゴワイスが16歳時の0交配世代−が多いのですが、これまた彼らの活躍により1989年の日本2歳リーディングサイアーとなりました。
アグネスポイントの牝系は、1号族ヘザーランズ(1957)系。もはや言わずもがなの印象もある、近年でもっとも活力にあふれる牝系です。近親の主な活躍馬は、まず母アグネスパレード。同馬は第1回チューリップ賞(GIII)でオグリローマン(1991.5.20)を2着に退け、ローズS(GII)2着、阪神牝馬特別(GII)2着、金杯(GIII)2着、中日新聞杯(GIII)2着、オークス(GI)3着、エリザベス女王杯(GI)3着と頑張りました。そして、祖母アグネスレディー、その直仔アグネスフローラ(1987.6.18)、直孫アグネスフライト(1997.3.2)、アグネスタキオン(1998.4.13)。母仔3代クラシック制覇の偉業達成。アグネスレディーは第40代オークス馬、アグネスフローラは第50代桜花賞(GI)馬、アグネスフライトは第67代日本ダービー(GI)馬、アグネスタキオンは第62代皐月賞(GI)馬。これで菊花賞(GI)を制覇する馬が現れたら、この一族で日本のクラシックレースを全て勝つことになりますね。この牝系の懸案は、いつでも「脚元の弱さ」が叫ばれます。アグネスポイントの持つ『7.00』という大きな料的遺伝値が、少しでも懸案のフォローをしてくれることを祈ります。
今年の3歳牡馬路線は、ホントに面白いメンバーがそろっています。アグネスポイントがヘザーランズ系の底力を見せてくれると、より一層楽しくなりそうです。期待して、見守りましょう。