ブレイヴェストローマン 鹿毛 1972.5.19 種付け時活性値:0.50 |
Never Bend 鹿毛 1960.3.15 |
Nasrullah 鹿毛 1940.3.2 |
Nearco 1935.1.24 |
Mumtaz Begum 1932 | |||
Lalun 鹿毛 1952 |
Djeddah 1945 | ||
Be Faithful 1942 | |||
Roman Song 鹿毛 1955 |
▲Roman 鹿毛 1937 |
★Sir Gallahad 1920 | |
Buckup 1928 | |||
Quiz Song 栗毛 1948 |
★Sun Again 1939 | ||
Clever Song 1936 | |||
ホワイトナルビー 芦毛 1974.6.17 仔受胎時活性値:2.00 |
シルバーシャーク 芦毛 1963 種付け時活性値:0.50 |
▲Buisson Ardent 栗毛 1953 |
Relic 1945 |
Rose o'Lynn 1944 | |||
Palsaka 芦毛 1954 |
Palestine 1947 | ||
Masaka 1945 | |||
ネヴァーナルビー 黒鹿毛 1969.2.27 仔受胎時活性値:1.00 |
★ネヴァービート 栃栗毛 1960 種付け時活性値:0.00 |
★Never Say Die 1951 | |
Bride Elect 1952 | |||
センジュウ 黒鹿毛 1963.3.29 仔受胎時活性値:1.25 |
ガーサント 鹿毛 1949.4.5 種付け時活性値:1.25 |
||
スターナルビー 黒鹿毛 1957.4.22 仔受胎時活性値:1.25 |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ブレイヴェストローマン (Never Bend系) |
シルバーシャーク (Relic系) |
ネヴァービート (Never Say Die系) |
ガーサント (Hermit系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
0.50 (18歳時交配) |
0.50 (10歳時交配) |
0.00 (8歳時交配) |
1.25 (13歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Nasrullahの孫 | Matchem〜Man o'War系 | Nasrullahの孫 | Whaleboneの10代孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない先祖etc |
---|---|---|---|
10/128 | A D ★A● G (0.33) |
3.30 | シルバーシャーク ガーサント |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
ガーサント (センジュウ) |
5.50 | 半兄オグリキャップ (No.7-D シュリリー系) |
12番仔 (11連産目) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
『幼名はアイカナ』オグリローマン。武豊騎手が騎乗した3番人気馬オグリローマンが、逃げ粘る大崎昭一騎手騎乗のツィンクルブライドをゴール前で「ハナ」だけ差し切りました。兄オグリキャップの成し得なかった「クラシック制覇」を妹が遂げた瞬間でした。マル地馬の桜花賞制覇はJRA史上初でした。武豊騎手はシャダイカグラ、ベガに続いて桜花賞3勝目、管理された瀬戸口勉調教師は桜花賞初勝利でした。
中島理論的解釈をするならば、4代血統構成は『Never Bend系×Man o'War系×Never Say Die系×Hermit系』となります。直父系と祖母父系はNasrullahの近い所どうしですが、祖母ネヴァーナルビーが父ネヴァービートより受けた0交配により、クロスによる弊害は生じません−ネヴァービート自身もその父Never Say Dieより8歳時種付による0交配を受けています−。オグリローマンの血統表を見直しますと、3代前の牡先祖−Nasrullah、Roman、Buisson Ardent、ネヴァービート−がすべて0化されています。兄オグリキャップに負けず劣らず、上手に先祖の数を減らして資質の固定化に成功しています。また、母父シルバーシャークはMan o'War〜Matchem系で、血統構成上重要な異系として血の浄化を成しています。
オグリローマンの牝系は、7号族シュリリー系。同牝馬は1930年に豪州より輸入。母ホワイトナルビーは公営で4勝。産駒は、初仔オグリトラックから15番仔オグリプロテクターまですべての産駒が勝ち上がる素晴らしさ。産駒の勝ち鞍総数は、ゆうに100を越えているそうです。6番仔オグリキャップは、笠松で12戦10勝の成績を残した後、中央で有馬記念(2回)、安田記念、マイルチャンピオンシップなどGI4勝を含める重賞12勝の『平成の怪物』となりました。オグリローマンは12番仔です。祖母ネヴァーナルビーは不出走。ホワイトナルビーは2番仔です。曾祖母センジュウは0勝馬。初仔(もしかしたら2番仔)としてネヴァーナルビーを出しました。ホワイトナルビー自身の繁殖成績は素晴らしいですが、祖母、曾祖母から目立った産駒は輩出されていません。なお、オグリローマンの5代母クインナルビーは1953年の天皇賞・秋馬です。また、クインナルビーの別分枝の子孫に、1997年の桜花賞馬キョウエイマーチがいます。
桜花賞以後は1勝もできなかったオグリローマンですが、クラシックを制したのですから大したものです。繁殖牝馬としても、初仔オグリロマンス−その父ノーザンテーストが24歳時の0交配馬−が2勝を挙げ中日スポーツ賞3歳Sで5着と健闘し、2番仔オグリデンセツ−その父ジェネラスが8歳時の0交配馬−も1勝を挙げています。賢母の家系なのでしょうね。