中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1996年編)

(父)ファイトガリバー
  • 鹿毛
  • 1993.3.17生
  • 門別・天羽牧場生産
  • 馬主・品川昇氏
  • 栗東・中尾謙太郎厩舎
ファイトガリバーの4代血統表
ダイナガリバー
鹿毛 1983.3.23
種付け時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
ユアースポート
鹿毛 1972.3.7
バウンティアス
鹿毛 1958
★Rockefella 1941
Marie Elizabeth 1948
ファインサラ
鹿毛 1966.4.17
Correlation 1951
レディスラー 1961.3.18
ビューティマリヤ
黒鹿毛 1980.3.21
仔受胎時活性値:1.00
[母の4番仔]
<地方1勝>
トライバルチーフ
黒鹿毛 1967
種付け時活性値:1.00
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Blue Gem 1943
Mwanza
鹿毛 1961
★Petition 1944
Lake Tanganyika 1945
チュウオーマリヤ
黒鹿毛 1971.5.7
仔受胎時活性値:2.00
[母の2番仔]
<中央0勝>
ファラモンド
黒鹿毛 1957.2.8
種付け時活性値:1.25
★Sicamble 1948
Rain 1946
アシヤケイコ
青毛 1965.5.15
仔受胎時活性値:1.25
<中央2勝>
ライジングフレーム
黒鹿毛 1947
種付け時活性値:0.25
ミネノタケ
栗毛 1949.4.1
仔受胎時活性値:1.75
<中央6勝>
ファイトガリバーの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ダイナガリバー
(Northern Dancer系)
トライバルチーフ
(Princely Gift系)
ファラモンド
(Prince Rose系)
ライジングフレーム
(Cyllene系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.25
(9歳時交配)
1.00
(12歳時交配)
1.25
(13歳時交配)
0.25
(17歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Nearcoの3代孫 Eclipseの16代孫 Cylleneの5代孫
ファイトガリバーのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
9/128 A  A  B  A
(0.75)
6.75 トライバルチーフ
ファラモンド
Northern Dancer準0化
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ファラモンド
(Rain)
6.00 全兄ナリタタイセイ
(No.7-C アストニシメント系)
8番仔
(不受胎後)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『男馬みたいな名前やなぁ』ファイトガリバー。前哨戦のチューリップ賞(GIII)でビワハイジに5馬身差をつけて圧勝した本命候補エアグルーヴが、調教の翌日に熱発で回避を表明。一転して「混戦桜花賞」となったこのレースを制したのは、抽選をくぐり抜けた10番人気馬ファイトガリバーでした。前半800mの通過が47秒1という平均ペースで流れたこのレース、ファイトガリバーは序盤最後方に控えていました。それまでに桜花賞を3勝されていた鞍上の田原成貴騎手は、慌てず急がずじっくりと展開を見据えられていました。直線、インコースから抜け出した芦毛の持ち込み馬イブキパーシヴが勝利を目前にした所で、いつの間にか好位に進出していたファイトガリバーが外から強襲。田原騎手の左ムチに応え見事に差し切りました。勝ち時計1分34秒4は、阪神競馬場で行われた桜花賞の中ではもっとも速いタイムでした。ファイトガリバーの鞍上は先述の通り田原成貴騎手。前年のワンダーパヒュームに続いて、2年連続桜花賞制覇でした。所属は栗東・中尾謙太郎厩舎。開業22年目のGI初制覇でした。中尾師は五冠馬シンザンの厩務員としても知られています。オーナーは品川昇氏。生産は門別・『スイーブと言えば』天羽牧場。この桜花賞には天羽牧場のもう1頭の生産馬、マックスロゼも出走していました(7着)。なお、レースの2着には南井克巳イブキパーシヴ、3着には横山典弘ノースサンデーが入りました。

ファイトガリバーの4代血統構成は、『Northern Dancer系×Princely Gift系×Prince Rose系×Cyllene系』となります。いずれもEclipse系となりますが、祖母父ファラモンドがEclipseの16代孫となりネオ異系の働きをなしています。ファイトガリバーは、直父系にNorthern Dancerの姿があります。しかし、父(ダイナガリバー)と祖父(ノーザンテースト)と曾祖父(Northern Dancer)の活性値の乗算が、「0.046875」という0に極めて近い数値により、準0(イエロー0)化されます。4代血統表には出てきませんが、5代目にはNearco、Hyperion、Fair Trialの牡馬クロスがそれぞれ1個ずつあります。しかし、いずれも片方の先祖がグリーン0(あるいはイエロー0)により0化消却されていますので、クロスによる弊害は生じません。

↓ファイトガリバーの近親牝系図を示しておきます。

ミネノタケ 1949.4.1 6勝
|シンセカイイチ 1954.4.23 8勝 毎日杯(現GIII)
|ミスケイコ 1958.4.17 15勝 京都盃(現京都新聞杯、GII) 阪急杯(現GIII)
||ヒデコトブキ 1966.3.26 5勝 桜花賞(現GI) 阪神4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)
||ヒデチカラ 1968.5.7 中央5勝+地方4勝 東京大賞典(現統一GI)
|アシヤケイコ 1965.5.15 2勝
||チュウオーマリヤ 1971.5.7 0勝
|||ビューティマリヤ 1980.3.21 地方1勝
||||ナリタレッドバード 1988.3.15 1勝
|||||ナリタプロテクター 1993.3.16 7勝 ポートアイランドS(OP) 谷川岳S(OP) 札幌日経賞(OP)
||||ナリタタイセイ 1989.3.20 4勝 NHK杯(旧GII)
||||ファイトガリバー 1993.3.17 3勝 桜花賞(GI)

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