2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

ワンダーボーイ
  • 栗毛
  • 2000.4.25生
  • 三石・ケイアイファーム生産
  • 馬主・太田美實氏
  • 栗東・伊藤雄二厩舎
ワンダーボーイの4代血統表
アフリート
栗毛 1984.4.10
種付け時活性値:1.75
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native
栗毛 1961
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Polite Lady
鹿毛 1977
Venetian Jester
栗毛 1964
Tom Fool 1949
Venice 1958
Friendly Ways
鹿毛 1968
★Green Ticket 1959
Ways to Learn 1962
イージーマインド
栗毛 1992.2.28
仔受胎時活性値:1.50
<中央2勝。OP1勝>
Easy Goer
栗毛 1986.3.21
種付け時活性値:1.25
Alydar
栗毛 1975.3.23
Raise a Native 1961
Sweet Tooth 1965
Relaxing
鹿毛 1976
Buckpasser 1963.4.28
Marking Time 1963
オープンマインド
栗毛 1986.3.8
仔受胎時活性値:1.25
<北米12勝。重賞8勝>
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:1.50
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970
Stage Luck
栗毛 1972
仔受胎時活性値:1.25
<北米6勝>
Stage Door Johnny
栗毛 1965.3.11
種付け時活性値:1.50
Take a Stand
1966
仔受胎時活性値:1.25
<北米2勝>
ワンダーボーイの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
アフリート
(Raise a Native系)
Easy Goer
(Raise a Native系)
Deputy Minister
(Northern Dancer系)
Stage Door Johnny
(Princequillo系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.75
(15歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Raise a Nativeの孫 Raise a Nativeの孫 Phalarisの6代孫 Eclipseの16代孫
ワンダーボーイのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
10/128 x  x  A  B
(0.50)
5.00 Easy Goer
Stage Door Johnny
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
アフリート 5.50 祖母が名牝
(No.A29)
3番仔
(3連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

札幌のオープン特別・クローバー賞を制して2戦2勝としました、ワンダーボーイ。太田美實オーナーと伊藤雄二調教師の『ウイニングチケット・タッグ』で送り出す期待馬です。

ワンダーボーイの配合の特徴は、直父系Raise a Native系、母父系Raise a Native系という直接の近親交配を用いられていることですね。上記血統表でも明らかなように、Raise a Native3×4のクロスが生じています。しかし、このクロス自体は、直系祖父Mr.ProspectorがRaise a Native満8歳時の0交配馬のため、弊害のないクロスとして処理されています。また、母父Easy Goerは3世代を残したのみで夭折してしまい、この馬自身を先祖で持つ馬の頻度は小さく、希少先祖として働いています。希少先祖ということでは、曾祖母父Stage Door Johnnyを持つ馬の頻度も日本のハーレムではかなり少ないと考えます。ついで言えば、この馬はEclipse分枝16代孫となり、ネオ異系としても重要な役目を果たしています。

ワンダーボーイの最優性先祖&形相の対象は父アフリートと判断しました。アフリートは現役時代に北米で15戦7勝。その主な勝ち鞍にはジェロームH(米GI)、ペンシルヴェニア・ダービー(米GII)、プレート・トライアルS(加GII)、クインストンS(加GII)、トボガンH(米GIII)があります。また、1987年のカナダ年度代表馬でもあります。種牡馬として米国と日本で供用され、それぞれに大成功を収めています。その代表産駒には第59代桜花賞(GI)馬プリモディーネ(1996.4.5)、テストS(米GI)など米重賞7勝のTwist Afleet(1991)、トップフライトH(米GI)を勝ったFlat Fleet Feet(1993)、桜花賞TR(GII)とオークスTR(GII)を制したゴールデンジャック(1991.3.31)、CBC賞(GII)の勝ち馬リキアイアイカン(1998.2.25)、アスタリタS(米GII)など米重賞4勝のTop Secret(1993)、サンカルロスH(米GII)の勝ち馬Northern Afleet(1993)、ジャージーダービー(米GII)の勝ち馬Zuno Star(1991)、ウィザースS(米GII)の勝ち馬Blu Tusmani(1992)、プロキオンS(GIII)を制して現在も活躍中のスターリングローズ(1997.3.20)など重賞勝ち馬を多数送り込んでいます。

ワンダーボーイの牝系は、アメリカンファミリーの29号族。近親の主な活躍馬は、まず母イージーマインド。その父Easy Goerの初年度産駒として日本で走り、忘れな草賞(OP)を勝ちました。そして、祖母オープンマインド。同馬はケンタッキーオークス(米GI)、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)、CCAオークス(米GI)、エイコーンS(米GI)、マザーグースS(米GI)、アラバマS(米GI)とGI6勝を挙げた名牝です。あとは、曾祖母Stage Luckの別分枝にメルドS(愛GIII)の勝ち馬Caiseal Ros(1994)、4代母Take a Standの直仔にコンデ賞(仏GIII)の勝ち馬French Friend(1973)が見えるくらいです。祖母が目立ちすぎていますね(苦笑)。

アフリート産駒の男馬は、米日通じてまだGI勝ち馬が出ていません。ワンダーボーイ、果たしてどこまで成長してくれるでしょうか。楽しみにしましょう。

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