2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

マイネルモルゲン
  • 鹿毛
  • 2000.5.26生
  • 新冠・松浦牧場生産
  • 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
  • 美浦・堀井雅広厩舎
マイネルモルゲンの4代血統表
Mt.Livermore
栗毛 1981.4.21
種付け時活性値:0.50
Blushing Groom
栗毛 1974
Red God
栗毛 1954
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Flama Ardiente
栗毛 1972
Crimson Satan
栗毛 1959
Spy Song 1943
Papila 1943
Royal Rafale
鹿毛 1968
Reneged 1953
Questar 1955
モーニングタイド
鹿毛 1994.5.22
仔受胎時活性値:1.25
<海外1勝>

Seeking the Gold
鹿毛 1985
種付け時活性値:0.00
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961
Gold Digger 1962
Con Game
黒鹿毛 1974
Buckpasser 1963.4.28
Broadway 1959
Eastern Dawn
鹿毛 1981
仔受胎時活性値:1.00
<仏米5勝。仏GIII1勝>
★Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.00
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958
Euryanthe
栗毛 1975
仔受胎時活性値:1.25
<不出走>
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:1.75
Quill
栗毛 1956
仔受胎時活性値:0.50
<米3歳牝馬王者>
マイネルモルゲンの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
Mt.Livermore
(Red God系)
Seeking the Gold
(Raise a Native系)
Damascus
(Teddy系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.50
(18歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
0.00
(16歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Phalarisの7代孫 Bend Orの10代孫 Nearcoの3代孫
マイネルモルゲンのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
12/128 A  x  G  A
(0.50)
6.00   
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Nijinsky
(Northern Dancer)
4.00 従兄弟ナリタキングオー
(No.5-G)
2番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

2歳最初の重賞である函館2歳Sに挑みます、マイネルモルゲン。母モーニングタイドからの連想でしょうか、モルゲン−Morgen−、「朝」という意味の独語です。

マイネルモルゲンの最優性先祖は曾祖母父Nijinsky、形相の対象はNorthern Dancerと判断しました。Nijinskyは英愛仏で13戦11勝、2着2回。その主な勝ち鞍は英ダービー(現GI)、愛ダービー(現GI)、"キング・ジョージ"(現英GI)、英2000ギニー(現GI)、英セントレジャー(現GI)、デューハーストS(現英GI)など。20世紀最後の英三冠馬になった馬です。道産子のような体型の父Northern Dancerとはまるで似つかないヨーロピアンタイプの体型をしたNijinskyは、種牡馬として主に欧州で重宝されました。その代表産駒には欧州新三冠を制したラムタラ(1992.2.2)、英愛ダービー馬シャーラスタニ(1983.3.27)、英ダービー馬Golden Fleece(1979)、ケンタッキーダービー(米GI)馬ファーディナンド(1983.3.12)、仏ダービー(GI)馬Caerleon(1980.3.27)、"キング・ジョージ"の勝ち馬イルドブルボン(1975.5.23)、英2000ギニー馬Shadeed(1982)、仏2000ギニー(GI)馬Green Dancer(1972)、BCマイル(米GI)馬ロイヤルアカデミー(1987.2.21)、BCスプリント(米GI)馬Dancing Spree(1985)、愛セントレジャー(GI)馬Niniski(1976)、日本の名種牡馬となったマルゼンスキー(1974.5.19)などなど。言わずもがなの、名馬にして名種牡馬です。

マイネルモルゲンの牝系は、5号族Quill系。近親の主な活躍馬として、従兄弟にナリタキングオー(1992.3.18)がいます。同馬は京都新聞杯(GII)、スプリングS(GII)、共同通信杯4歳S(現共同通信杯、GIII)、大阪城S(OP)など中央5勝を挙げた活躍馬でした。個人的には、彼が大阪城Sを勝ったのは印象深いのですよ。すでに満6歳を迎え、まったく精彩を欠いた様子だったのですが、あれよあれよと逃げ切ってしまいました。私は「重賞クラスとただのオープンクラスには歴然とした壁が存在しているのだなぁ」と思ったものです。閑話休題、マイネルモルゲンの牝系の話に戻ると、祖母Eastern Dawnは仏米で5勝。その主な勝ち鞍にオマール賞(仏GIII)があります。曾祖母Euryantheは不出走ですが、繁殖牝馬として花開きました。その直仔Air Distingue(1980)はオマール賞など仏米英で5勝を挙げ、仏2000ギニー馬Vettori(1992)の母となりました。4代母Quillは北米で14勝を挙げた名牝です。その主な勝ち鞍にはエイコーンS(現米GI)、マザーグースS(現米GI)、メイトロンS(現米GI)、デラウェアH(現米GI)など。Quillの直仔には愛セントレジャー馬Caucasus(1972)、カナディアンインターナショナル(現GI)の勝ち馬One for All(1966)、ミュージドラS(英GIII)の勝ち馬Last Feather(1979)などがおり、孫にもマンノウォー(現米GI)Sの勝ち馬Run the Gantlet(1968)、スタイヴァザントH(米GIII)の勝ち馬Music of Time(1974)、前述のマルゼンスキーなどがいます。

母父と祖母父の0交配がなんともはや、マイネルっぽくて良いですね。応援したい若駒です。

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