2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

クレンデスターン
  • 黒鹿毛
  • 2000.4.23生
  • 静内・タイヘイ牧場生産
  • 馬主・西浦和男氏
  • 栗東・音無秀孝厩舎
クレンデスターンの4代血統表
コマンダーインチーフ
鹿毛 1990.5.18
種付け時活性値:0.25
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard
鹿毛 1969
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Navajo Princess
鹿毛 1974.3.31
Drone 1966
Olmec 1966
Slightly Dangerous
鹿毛 1979
▲Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Where Your Lead
栗毛 1970
★Raise a Native 1961
Noblesse 1960
カディザデー
黒鹿毛 1988.5.23
仔受胎時活性値:0.50
<海外0勝>
Darshaan
鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.50
Shirley Heights
鹿毛 1975
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Delsy
黒鹿毛 1972
Abdos 1959
Kelty 1965
Kadissya
鹿毛 1979
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<海外2勝>
Blushing Groom
栗毛 1974
種付け時活性値:1.00
Red God 1954
Runaway Bride 1962
Kalkeen
鹿毛 1974
仔受胎時活性値:1.00
<海外4勝>
Sheshoon
栗毛 1956
種付け時活性値:0.25
Gioia
鹿毛 1959
仔受胎時活性値:1.50
<海外2勝>
クレンデスターンの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
コマンダーインチーフ
(Northern Dancer系)
Darshaan
(Never Bend系)
Blushing Groom
(Red God系)
Sheshoon
(Hurry On系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.25
(9歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
1.00
(4歳時交配)
0.25
(17歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nasrullahの4代孫 Nasrullahの孫 Matchem〜Hurry On系
クレンデスターンのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
15/128 A  A  A  D
(0.75)
11.25 Sheshoon
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Darshaan
(ヴェンチア)
5.25 or 3.25 半兄サニングデール
(No.5-E)
7番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

阪神の2歳オープン特別・野路菊Sを制したのはコマンダーインチーフ産駒、クレンデスターンでした。

クレンデスターンは現3歳の重賞2勝馬であるサニングデール(1999.4.1)の半弟になります。クレンデスターンの父がコマンダーインチーフ、サニングデールの父がウォーニング(1985.4.13)であることから分かるように、両馬はいわゆる4分の3兄弟になりますね。ウォーニングとコマンダーインチーフ、どちらも鹿毛系の毛色しか出さないホモ鹿毛の兄弟種牡馬です。

クレンデスターンの最優性先祖は母父Darshaan、形相の対象はDarshaanの祖母父となるヴェンチア(1957)と判断しました。クレンデスターンの血統を調べて、いまさらながら、Darshaanの最優性先祖はヴェンチアであることに気がつきました(笑)。欧州では母父にDarshaanを持つ馬が活躍していますけれど、Darshaanの最優性先祖がヴェンチアであることから、母系に入って良いタイプなのかもしれませんね。さて、Darshaanは現役時代に仏国で8戦5勝。その主な勝ち鞍に仏ダービー(GI)、クリテリウムドサンクルー(当時仏GII)、グレフュール賞(仏GII)、オカール賞(仏GII)があります。種牡馬としての代表産駒には英2000ギニー(GI)馬Mark of Esteem(1993.3.26)、BCターフ(米GI)を勝ってジャパンカップ(GI)で2着になったコタシャーン(1988.5.4)、サンタラリ賞(仏GI)の勝ち馬Cerulean Sky(1996.2.18)、ジャンプラ賞(仏GI)を勝ったOlden Times(1998.4.25)、ヨークシャーオークス(英GI)馬Hellenic(1987.4.25)、同じくヨークシャーオークス馬Key Change(1993.5.10)、レーシングポストトロフィー(英GI)を勝ったDilshaan(1998.2.22)、カナディアンインターナショナル(GI)を制したMutamam(1995.4.28)、英オークス(GI)1着入線も禁止薬物検出で失格となったAliysa(1986.2.11)などがいます−その際の繰り上がり1着馬がラムタラ(1992.2.2)の母Snow Bride(1986.2.28)です−

クレンデスターンの牝系は、欧州で受け継がれている5号族。近親の活躍馬には前出したサニングデールの他、半姉にグリーンプラネット(1995.4.17)、伯父にKahyasi(1985)がいます。他にも多くの活躍馬が生まれており、先にDarshaanの代表産駒で挙げたKey Changeも曾祖母Kalkeenの別分枝馬となります。詳しくは、↓の近親牝系図を参照してください。

Gioia 1959 海外2勝
|Kalkeen 1974 海外4勝
||Kadissya 1979 海外2勝
|||Kahyasi 1985 海外5勝 英ダービー(GI) 愛ダービー(GI)
|||Kassiyda 1986 海外2勝
||||Kassani 1992 海外5勝 ケルゴルレイ賞(仏GII)
||||Kassana 1994 海外1勝 ミネルヴ賞(仏GIII)
|||カディザデー 1988.5.23 海外0勝
||||グリーンプラネット 1995.4.17 中央7勝 中山牝馬S(GIII)2着
||||サニングデール 1999.4.1 現役 函館SS(GIII) ファルコンS(GIII)
||||クレンデスターン 2000.4.23 (本馬)
|||Kaliana 1994 海外3勝 セントサイモンS(英GIII)
||カルキシア 1980.3.21 海外3勝 ローマヴェッキア賞(伊GIII)
||Kashka 1983 海外1勝
|||Key Change 1993.5.10 海外4勝 ヨークシャーオークス(英GI)
||Kalata 1984 海外0勝
|||Kithanga 1990 海外3勝 セントサイモンS(英GIII)
||||Milan 1998 現役 英セントレジャー(GI)
||Kalikala 1986 海外1勝
|||Kalajana 1991 海外2勝 クレオパトル賞(仏GIII)
|Khadaeen 1975 海外0勝
||Kadial 1983 海外6勝 ディキシーH(米GII)

性別は違いますが、野路菊Sを勝ったコマンダーインチーフ産駒といえばアインブライド(1995.4.14)が思い出されます。果たして、クレンデスターンはどこまで上り詰めることができるでしょうか。楽しみにしましょうね。

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