グランドオペラ 鹿毛 1984.2.11 種付け時活性値:1.75 |
★ Nijinsky 鹿毛 1967.2.21 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Flaming Page 鹿毛 1959.4.24 |
Bull Page 1947 | ||
Flaring Top 1947 | |||
Glorious Song 鹿毛 1976 |
Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958 | |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Ballade 黒鹿毛 1972 |
Herbager 1956 | ||
Miss Swapsco 1965 | |||
イーニースルー 鹿毛 1991.5.8 仔受胎時活性値:2.00(0.00) <不出走> |
ハイブリッジスルー 黒鹿毛 1984.5.13 種付け時活性値:1.50 |
Seattle Slew 黒鹿毛 1974.2.15 |
Bold Reasoning 1968.4.29 |
My Charmer 1969.3.25 | |||
Mairzy Doates 鹿毛 1976.4.2 |
Nodouble 1965 | ||
Avalanche Lily 1965 | |||
イニニ 青鹿毛 1976.5.1 仔受胎時活性値:1.50 <海外2勝> |
Cavo Doro 1970 種付け時活性値:1.25 |
Sir Ivor 1965.5.5 | |
Limuru 1964 | |||
Latin Melody 鹿毛 1970 仔受胎時活性値:1.25 <海外3勝> |
Tudor Melody 黒鹿毛 1956 種付け時活性値:1.25 |
||
Sealing Wax 栗毛 1962 仔受胎時活性値:1.75 |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
グランドオペラ (Northern Dancer系) |
ハイブリッジスルー (Bold Ruler系) |
Cavo Doro (Sir Gaylord系) |
Tudor Melody (Hyperion系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
1.75 (15歳時交配) |
1.50 (6歳時交配) |
1.25 (5歳時交配) |
1.25 (13歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Nearcoの4代孫 | Nearcoの6代孫 | Nearcoの5代孫 | Whaleboneの12代孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
---|---|---|---|
9/128 | A A A C (0.75) |
6.75 | Cavo Doro Tudor Melody |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
グランドオペラ | 6.50 or 4.50 | (No.14-C) |
4番仔 (不受胎後) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
武豊騎手を鞍上にした道営所属馬ブラックミラージュ、見事に北海道2歳優駿(統一GIII)を制しました。
ブラックミラージュの配合の特徴は、マイナー種牡馬、あるいはレア先祖で固められた4代血統構成であることでしょうか。父グランドオペラは英国で1戦0勝、母父ハイブリッジスルーは不出走、祖母父Cavo Doroは「?」、曾祖母父Tudor Melodyは英米でプリンスオブウェールズSなど7勝。メジャー父系優先のこの時代によく生き残っていましたね、こういう血統構成の馬が(苦笑)。また、母父ハイブリッジスルーの両親の誕生日を見て、「あれ、外国産馬やのによく分かるなぁ」と思われたあなた。父のSeattle Slewは問題ないかと思いますが、母のMairzy Doatesは「?」と思われるかもしれませんね。アルファベットのつづりを日本語で読んでみてください。「メアジードーツ」。第1回ジャパンカップの勝ち馬の名前になりましたね(笑)。
ブラックミラージュの最優性先祖&形相の対象は、父グランドオペラと判断しました。グランドオペラは先述の通り現役時代に英国で1戦0勝。母が加国年度代表馬で米国古牝馬王者の名牝Glorious Songという血統を嘱望され、種牡馬として日本に輸入されました。グランドオペラの半弟にはRahy(1985)、Singspiel(1992.2.25)がいますね。グランドオペラの代表産駒には『孝行息子』メイセイオペラ(1994.6.6)がまず1番手に挙げられます。同馬は地方、中央合わせて通算35戦23勝。その主な勝ち鞍にフェブラリーS(GI)、帝王賞(統一GI)、マイルCS南部杯(統一GI)などがあります。また、他の代表産駒にはアマゾンオペラ(1991.4.6)がいます。同馬は地方、中央合わせて通算53戦17勝。その主な勝ち鞍に川崎記念(現統一GI)、グランドチャンピオン2000、マイルグランプリなどがあります。グランドオペラは供用初年度である1988年の種付け頭数33頭からスタートして、毎年20頭から40頭程度という「健全な」種付けをこなしていました。しかし、1999年、メイセイオペラの活躍により種付け頭数が激増。151頭もの種付けをこなす結果となりました。ブラックミラージュはその1999年に種付けをされて、翌2000年に生まれた産駒となります。ちなみに、グランドオペラの種付け頭数は1993年の16頭というのがもっとも少ない数ですが、その年に交配された肌馬のうちの1頭が、メイセイオペラの母であるテラミス(1988.3.10)ということになります。
ブラックミラージュの牝系は、14号族Sea Parrot(1948)系。近親に特に目立った活躍馬がいるわけではありませんが、祖母イニニはフレッドダーリングS(英GIII)3着、曾祖母Latin MelodyはクイーンマリーS(英GIII)3着と重賞で好戦実績があります。また、5代母となるSea Parrotはヨークシャーオークス(現英GI)、ナッソーS(現英GII)等を制しています。さかのぼれば、9代母に名牝Pretty Polly(1901)が見える牝系です。
地味な血統を持つ馬というのは、やはり応援したくなるものですね。ブラックミラージュ、ぜひとも頑張ってほしい若駒です。