Miswaki 栗毛 1978 種付け時活性値:0.75 |
Mr.Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 栗毛 1961.4.18 |
Native Dancer 1950.3.27 |
Raise You 1946 | |||
Gold Digger 鹿毛 1962.5.28 |
Nashua 1952.4.14 | ||
Sequence 1946 | |||
Hopespringseternal 栗毛 1971 |
Buckpasser 鹿毛 1963.4.28 |
Tom Fool 1949.3.31 | |
Busanda 1947 | |||
Rose Bower 栗毛 1958 |
Princequillo 1940 | ||
Lea Lane 1952 | |||
モリタ 栗毛 1978.10.30 仔受胎時活性値:0.625 |
★ Harbor Prince 栗毛 1969 種付け時活性値:0.00 |
Prince John 栗毛 1953 |
Princequillo 1940 |
Not Afraid 1948 | |||
Hornpipe 栗毛 1965 |
Hornbeam 1953 | ||
Sugar Bun 1946 | |||
Cathmoi 栗毛 1972 仔受胎時活性値:1.25 |
Alvaro 鹿毛 1965 種付け時活性値:1.50 |
Rockefella 1941 | |
Aldegonde 1955 | |||
Untried 栗毛 1964 仔受胎時活性値:1.75 |
The Summit 1951 種付け時活性値:1.00 |
||
Cordial 1957 仔受胎時活性値:1.50 |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Miswaki (Mr.Prospector系) |
Harbor Prince (Princequillo系) |
Alvaro (Hyperion系) |
The Shummit (Son-in-Law系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
0.75 (11歳時交配) |
0.00 (8歳時交配) |
1.50 (6歳時交配) |
1.00 (12歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Whaleboneの17代孫 | Eclipseの16代孫 | Bay Ronaldの5代孫 | Bay Ronaldの5代孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない先祖etc |
---|---|---|---|
7/128 | x ★B C C (0.50) |
3.50 | Harbor Prince Alvaro The Shummit |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
Alvaro | 5.125 | 母新オークス馬 (No.13-A) |
5番仔 (2連産目) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
『暴れん坊』マーベラスクラウン。前年のレガシーワールドに続いて、日本のせん馬がジャパンカップ(以後、JCと略)を2年連続で制しました。北米芝王者パラダイスクリークとの壮絶な叩き合いを、わずかに「ハナ」差、しのぎました。勝ち時計の2分23秒6はJC史上3番目の好タイムでした。マーベラスクラウンの鞍上は南井克巳騎手、所属は栗東・大沢真厩舎、生産者はビワハヤヒデ&ナリタブライアン兄弟の早田牧場。3者ともにJC初制覇でした。なお、レースの3着には天皇賞・秋に続いて『最強の3勝馬』ロイスアンドロイスが入りました。
マーベラスクラウンの血統構成は、『Mr.Prospector系×Princequillo系×Hyperion系×Son-in-Law系』となります。父Miswaki、母父Harbor PrinceがそれぞれWhalebone分枝17代孫、Eclipse分枝16代孫となりネオ異系の働きをなしています。マーベラスクラウンはPrincequillo4×4のクロスがありますが、母父Harbor Princeが母モリタに対して8歳時の0交配を与えており、このクロスは弊害なく先祖の数を減らしています。また、4代に用いられた種牡馬の活性値がそれぞれ『0.75、0.00、1.50、1.00』と別数値であり、知的素質の向上に一役買っています。なお、マーベラスクラウンの血統構成内にNorthern Dancerの姿はなく、Native Dancerは直系祖父Mr. Prospectorがその父Raise a Nativeから受けた8歳時の0交配により0化されます。
マーベラスクラウンの牝系は、ニュージーランドで受け継がれている13号族Cordial系。母モリタ(新国産)は4勝を挙げ、ニュージーランドオークス(GI)の勝ち馬。3番仔グランドフロティラは仏米日で10勝を挙げ、ハリウッド・ターフH(米GI)を勝ちました。マーベラスクラウンは5番仔です。祖母Cathmoi(新国産)は3勝馬。モリタは初仔となります。そして、不受胎後の3番仔に、7勝を挙げDBドラフト・エイヴァンデイルC(新GI)を2回勝ったMaurineを輩出しました。モリタとMaurineは全姉妹です。曾祖母Urtried(新国産)は4勝馬。初仔としてCathmoiを輩出しました。
結果的に、このJCがマーベラスクラウンにとって生涯最後の勝利となりました。脚元に不安が出てしまったのです。レガシーワールドにせよ、マーベラスクラウンにせよ、厳しい闘いで勝利を収めた後には、自身との戦いが残るものなのですね。「種馬になることができない、せん馬の悲哀」ということを言われますが、戦いから逃れた今、両馬ともに、せめて幸せな余生を送って欲しいと願います。
[余談]
この1994年のJCでは2組の兄弟対決がありました。1組目はグランドフロティラとマーベラスクラウン。結果は兄8着、弟(?)1着で、弟に軍配が上がりました。2組目はヨハンクアッツ(保手浜弘規氏の持馬)と仏ダービー馬エルナンド。結果は兄12着、弟4着で、これまた弟に軍配が上がりました。弟の若さが勝った、ということでしょうか。