中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1994年編)

ビワハヤヒデ
  • 芦毛
  • 1990.3.10生
  • 福島・早田牧場新冠支場生産
  • 馬主・(有)ビワ
  • 栗東・浜田光正厩舎
ビワハヤヒデの4代血統表
シャルード
芦毛 1983.4.15
種付け時活性値:1.50
Caro
芦毛 1967
フォルティノ
芦毛 1959.4.19
Grey Sovereign 1948
Ranavalo 1954
Chambord
栗毛 1955
Chamossaire 1942
Life Hill 1940
Angel Island
黒鹿毛 1976
Cougar
黒鹿毛 1966
Tale of Two Cities 1951
Cindy Lou 1955
Who's to know
黒鹿毛 1970
Fleet Nasrullah 1955
Masked Lady 1964
パシフィカス
鹿毛 1981.5.29
仔受胎時活性値:2.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.75
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Pacific Princess
鹿毛 1973
仔受胎時活性値:1.75
★Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.00
Sword Dancer 1956.4.24
Kerela 1958
Fiji
栗毛 1960
仔受胎時活性値:1.00
Acropolis
栗毛 1952
種付け時活性値:1.75
Rififi
栗毛 1954
仔受胎時活性値:1.25
ビワハヤヒデの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
シャルード
(フォルティノ系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Damascus
(Teddy系)
Acropolis
(Blandford系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(6歳時交配)
0.75
(19歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの孫 Bend Orの10代孫 Birdcatcherの10代孫
ビワハヤヒデのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
8/128 A  A  G  F
(0.33)
2.64 シャルード
Acropolis
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Acropolis
(パシフィカス)
6.00 半弟ナリタブライアン
(No.13-A)
4番仔
(3連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

「今日も涼しい顔をしたまま(by 関西TV 杉本清アナ)」で、楽々と勝った『白面の王者』ビワハヤヒデ。弟ナリタブライアンの日本ダービー制覇を受けて、兄貴は日本レコードで宝塚記念を勝ち、GI3勝目となりました。1994年前期の2000m以上の牡牝混合GIを、2頭で全部かっさらって行ったことになります。鞍上は『名手』岡部幸雄騎手、所属は栗東・濱田光正厩舎。レースの2着には「アイルトンセナ、いや、アイルトンシンボリ(再び by 関西TV 杉本清アナ)」のアイルトンシンボリ、3着にダンシングサーパスでした。

ビワハヤヒデの牝系については、日本ダービーのナリタブライアンを参照してください。ぅんもう、2頭で合計8つもGIを勝つから、書くネタが無くて困っとりますねん(苦笑)。


近年稀に見る「安定型名馬」だったビワハヤヒデですが、夏場休養後のオールカマーを勝ち、「さぁ、関東のGI!」と意気込んで臨んだ天皇賞・秋で屈腱炎発症、そのまま引退となってしまいました。一生懸命に、ひたむきに走るゆえに、起こってしまった故障だったのでしょうか。ビワハヤヒデは、覆面を外した3歳秋の神戸新聞杯あたりから、走法が変わってきていました。首の使い方が上手になっていました。大きな−と言っては失礼ですが−そのお顔を、地面にくっつけるぐらいの勢いを持って、首をグーンと使う走り方になっていました。ああいう走り方を見せられると「あぁ、ハヤヒデは走ることが好きで好きでたまらんのかしらん」と思ったものでした。頑張り屋さんが頑張りすぎると、壊れてしまう時もあるのですね……。

3歳秋に1400mのデイリー杯3歳Sをレコード勝ちし、3歳暮れから3歳初めに惜敗を続けた時は「早熟のマイラー」と言われたこともありました。直線で追い出すと、やや反応が鈍くなるという弱点もありました。けれど、ビワハヤヒデは、自身の内に秘めたる「才能」を、濱田光正調教師、岡部幸雄騎手、荷方末盛厩務員のそれぞれの「愛」に応える形で具現化していきました。オールマイティーな強さと速さを持った『最強の兄貴』というのが、彼の本当の姿でした。真の名馬でしたよ、ビワハヤヒデ。

[中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1994年編)]  目次へ戻る

2000〜2008  オオハシ  colorfulmelody.nakajima@gmail.com