[ Home >> B&B >> コラム >> 7代&8代残有数値牡先祖数について ]
まずは中島氏の記述から。
「競走馬は8代目に残る有数値の先祖数が潜在能力のバロメーターであり、種牡馬や繁殖牝馬のバロメーターは7代目に残る有数値の先祖の数であると考えられる。両親の7代目が、子供の8代目となるからである。能力の高い競走馬には6代目、7代目はそれほど0化されていないが、8代目になって同一先祖が折り重なり、それらが0化された競走馬がいたり、7代目で既に単数となっている競走馬などさまざまである。繁殖界においては後者が優性であり、前者は劣性と考えられる。これは種牡馬も繁殖牝馬も同じである。」
−『競馬最強の法則』誌、1997年9月号、P126より抜粋(文中脚色責任、オオハシ)。−
活躍馬の血統を中島理論に基づいて解析していると、『有数値牡先祖数が7代目で1桁の数になっている。しかし8代目で2桁の数になっている』という馬に出会います。
例えば……、
などなど。ちなみに、世界的大種牡馬であった★Mr.Prospector(1970.1.28)の8代残牡先祖数は『11/128(推定)』ですが、7代残牡先祖数は『6/64』です。
G1レースが『種牡馬(繁殖牝馬)検定競走』であるならば、繁殖界において優性の7代残牡先祖数が少ない競走馬は、その本能に突き動かされて好走するとも思います。
もっとも、現在では『異系マジック』という補正要素も絡んできていますので単純に言いきれない部分もあります。
そんな訳で、残牡先祖数を調べる場合、7代残牡先祖数も考慮しながら8代残牡先祖数を見る、というのが現在の私のスタンスになります(もちろん、『異系マジック』も重要な要素ですから考慮します)。
本文注意。『★サニーブライアン(1994.4.23)』のように馬名の前に『★』がついている馬は、父馬から『0の遺伝』を受けている馬を表しています。
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