中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1992年編)

[Notes]

父仔2代の制覇となったジャパンカップ(以降、JCと略)。天皇賞・春と天皇賞・秋を連敗後に収めたその勝利によって、岡部幸雄騎手には父シンボリルドルフ以来JC2勝目、松元省一調教師にはJC初制覇をもたらしました……って、皐月賞、日本ダービーとほとんど一緒のこと書いています−いい加減、違うネタを書けよ俺−。

トウカイテイオーの牝系は、19号族星友系です。星友は、宮内庁の直営牧場である下総御料牧場が1931年に米国より輸入した繁殖牝馬です。輸入された際にMan o'Warの牡駒をお腹に宿しており、持ち込み馬として生まれたその仔が種牡馬となった月友です。そして、トウルヌソルとの間に生まれた牝駒がヒサトモです。同馬は牝馬として初めて日本ダービーを勝ちました(第6回)。トウカイテイオーの6代母がヒサトモ(繁殖名：久友)になります。また、トウカイテイオーの伯母に1984年のオークスを勝ったトウカイローマンがいます。同牝馬はその父ブレイヴェストローマンの8歳時の0交配を受けており、父の日本供用初年度産駒となります−ちなみに、トウカイローマンの誕生日は1981年5月19日、その父ブレイヴェストローマンの誕生日は1972年5月19日です−。また、母トウカイミドリの初仔となります。なお、トウカイローマンは武豊騎手の重賞初制覇のお相手としても知られています−1987年の京都大賞典−。トウカイテイオーの近親には新潟記念の勝ち馬トウカイタロー、ホープフルSの勝ち馬トウカイダンディーなどがいます。トウカイテイオーの馬主さんである内村正則オーナーが久友の牝系にこだわられた結果、親仔2代の皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップ制覇となりました−後に有馬記念も−。