ザグレブ(GB) 鹿毛 1993.5.14 種付け時活性値:1.75 |
Theatrical(IRE) 鹿毛 1982.3.13 |
Nureyev(USA) 鹿毛 1977.5.2 |
Northern Dancer(CAN) 1961.5.27 |
Special(USA) 1969 | |||
ツリーオブノレッジ(IRE) 鹿毛 1977.3.2 |
Sassafras(FR) 1967 | ||
Sensibility(USA) 1971 | |||
Sophonisbe(IRE) 黒鹿毛 1981 |
ウオロー(IRE) 黒鹿毛 1973.3.15 |
★Wolver Hollow(GB) 1964 | |
Wichuraiana(GB) 1963 | |||
Southern Seas(GB) 黒鹿毛 1975 |
ジムフレンチ(USA) 1968.4.26 | ||
Schonbrunn(GER) 1966 | |||
ロビースレインボウ(GB) 鹿毛 1991.3.20 仔受胎時活性値:0.25 <英1勝> |
Rainbow Quest(USA) 鹿毛 1981 種付け時活性値:0.25 |
Blushing Groom(FR) 栗毛 1974 |
Red God(USA) 1954 |
Runaway Bride(GB) 1962 | |||
I Will Follow(USA) 鹿毛 1975 |
▲Herbager(FR) 1956 | ||
Where You Lead(USA) 1970 | |||
Mary Martin(IRE) 栗毛 1983 仔受胎時活性値:1.75 <不出走> |
★Be My Guest(USA) 栗毛 1974 種付け時活性値:0.00 |
Northern Dancer(CAN) 1961 | |
What a Treat(USA) 1962 | |||
Centre Piece(IRE) 鹿毛 1970 仔受胎時活性値:1.00 <愛0勝> |
トンピオン(USA) 黒鹿毛 1957.2.24 種付け時活性値:1.00 |
||
Table Rose(USA) 鹿毛 1964 仔受胎時活性値:1.25 <北米1勝> |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ザグレブ (Northern Dancer系) |
Rainbow Quest (Red God系) |
Be My Guest (Northern Dancer系) |
トンピオン (Tom Fool系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
1.75 (7歳時交配) |
0.25 (9歳時交配) |
0.00 (8歳時交配) |
1.00 (12歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Northern Dancerの3代孫 | Nearcoの4代孫 | Northern Dancerの仔 | Phalarisの4代孫 |
8代残牡先祖数 (7代残牡先祖数) |
4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
---|---|---|---|
14/128 (14/64) |
A A ★A y (0.66) |
9.24 | トンピオン |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
ザグレブ (ウオロー) |
4.25 | (No.1-H) |
6番仔 (6連産目) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
小倉2歳S(GIII)では5馬身あった差を朝日杯FS(GI)でクビ差逆転しました、コスモサンビーム。
コスモサンビームの血統でまず目に行くのは、父ザグレブということでしょう。1996年の愛ダービー(GI)馬。よく振り返られることですが、1996年の世界のダービーはキャリア3戦目の馬が活躍した年でした。日本ではフサイチコンコルド(1993.2.11)、英国ではShaamit(1993.2.11)、そして愛国ではザグレブ。いずれもがキャリア3戦目の初重賞制覇がダービー勝ちとなりました。さて、そんなザグレブですが、日本に適正を示すNureyev系のTheatricalの直仔ということもあり、期待を持って1997年に種牡馬として輸入されました。でも、正直さっぱり仔どもが走らなかったのですね。見切りを付けられたザグレブは、傷心(?)のまま2002年8月に愛国に逆輸出されました。しかし、産駒が「種はこれ以上増えない」と敏感に反応したからか、あるいはコスモ勢の実質オーナーである岡田繁幸氏の慧眼があったからか、4年目の産駒が突然の大当たり。クラシックに直結する朝日杯FS(GI)とラジオたんぱ杯2歳S(GIII)、どちらもコスモ勢のザグレブ産駒が勝ってしまいました。
コスモサンビームの配合はNorthern Dancer4×4のクロスが目立ちます。しかし、B&B理論的には祖母父Be My Guestが祖母Mary Martinに満8歳時の0交配を与えていることにより、Northern Dancerのクロスは弊害のないクロスとして処理されています。また、4代血統構成を見ると『Northern Dancer系×Red God系×Northern Dancer系×Tom Fool系』とPhalaris系の近しいところの配合になっています。ただ、Nasrullah系では異質のBlushing Groom系が母父、いわゆるダミー血脈のTom Fool系が曾祖母父ということもあり、Phalaris4段重ねの配合では弊害が比較的薄いと考えられます。
コスモサンビームの最優性先祖は父ザグレブ、形相の対象はウオローと判断しました。ザグレブは愛仏で4戦2勝。その主な勝ち鞍が愛ダービーとなります。種牡馬としての代表産駒として本馬コスモサンビーム、そしてラジオたんぱ杯2歳Sの勝ち馬で『道営の星』コスモバルク(2001.2.10)。岡田さんは、どうやってこの両馬を見出されたのでしょうか(苦笑)。
コスモサンビームの牝系は、欧米で受け継がれている1号族。コスモサンビームの近親活躍馬には、伯母にMarina Park(1990.4.6)。同牝馬は北半球各地を転戦し8勝。その主な勝ち鞍にプリンセスマーガレットS(英GIII)、ラスシエネガスBCH(米GIII)があり、香港国際ボウル(現GI)では2着になっています。また、曾祖母Centre Pieceは不出走ですが、繁殖牝馬として能力を発揮しました。その直仔Greenland Park(1976)は英仏で5勝を挙げ、クインメアリーS(英GII)など重賞3勝。同じく直仔Red Sunset(1979)は英白(注:ベルギー)で2勝を挙げ、コヴェントリーS(英GII)勝ちがあります。↓に簡単な近親牝系図を示しておきます。
Centre Piece 1970 愛0勝 |Calamarie 1974 愛1勝 ||Manx Park 1978 |||Tierce 1988.9.7 豪2歳王者 STCゴールデンスリッパーS(GI)など重賞7勝 |Greenland Park 1976 英仏5勝 クインメアリーS(英GII)など重賞3勝 ||Fitnah 1982 仏英6勝 サンタラリ賞(仏GI)など重賞4勝 ||Nawaiet 1991 北米1勝 |||No Excuse Needed 1998.2.16 欧州4勝 クインアンS(英GII)など重賞3勝 |Red Sunset 1979 英白2勝 コヴェントリーS(英GII) |Mary Martin 1983 不出走 ||ロビースレインボウ 1991.3.20 英1勝 |||コスモサンビーム 2001.3.28 (本馬)
佐々木晶三調教師の意向では、マイル路線も視野に入れて3歳春を戦われる予定という事。いずれにしても、ザグレブの数少ない後継産駒が活躍してくれる事を祈りましょう。