★ Fabulous Dancer 鹿毛 1976 種付け時活性値:0.00 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.1.24 |
Lady Angela 1944 | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947 | |||
Last of the Line 黒鹿毛 1967 |
★The Axe 芦毛 1958 |
★Mahmoud 1933 | |
Blackball 1950 | |||
Bryonia 鹿毛 1959 |
Honeyway 1941 | ||
Belladonna 1952 | |||
Mercalle(FR) 芦毛 1986 仔受胎時活性値:1.50 <仏英8勝。仏GI1勝> [母が3年連続不受胎後の2番仔] |
Kaldoun 芦毛 1975 種付け時活性値:0.50 |
Caro 芦毛 1967 |
フォルティノ 1959.4.19 |
Chambord 1955 | |||
Katana 鹿毛 1970 |
Le Haar 1954 | ||
Embellie 1962 | |||
Eole des Mers(FR) 黒鹿毛 1975 仔受胎時活性値:0.50 <仏で平地2勝+障害2勝> [母の5番仔] |
Carvin 鹿毛 1962 種付け時活性値:1.00 |
マリーノ 1956.3.6 | |
Coraline 1957 | |||
Deesse des Mers(FR) 黒鹿毛 1960 仔受胎時活性値:1.50 <仏で平地8勝+障害7勝> |
Neptune 黒鹿毛 1955 種付け時活性値:1.00 |
||
Brise de Mer 1953 仔受胎時活性値:1.50 |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Fabulous Dancer (Northern Dancer系) |
Kaldoun (フォルティノ系) |
Carvin (Wild Risk系) |
Neptune (Teddy系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
0.00 (16歳時交配) |
0.50 (10歳時交配) |
1.00 (12歳時交配) |
1.00 (4歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Nearcoの3代孫 | Nearcoの5代孫 | Eclipseの15代孫 | Bend Orの9代孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない先祖etc |
---|---|---|---|
15/128 | ★A A B G (0.33) |
4.95 | Carvin Neptune |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
Carvin (Coraline) |
5.00 | 母は仏GI馬 (No.3-E) |
初仔 |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
『馬名は「脅威のテン」という意味』ファビラスラフイン。1996年は中央競馬の番組編成が大きく様変わりした年でした。春にはNHKマイルカップ、スプリント戦に生まれ変わった高松宮杯が新たにGI戦として設けられました。そして、秋のエリザベス女王杯の古馬開放に伴い新設された3歳牝馬GIが秋華賞です。新設という初々しい雰囲気の中、「百花繚乱」という状況を呈した第1回秋華賞。1番人気はオークス以来の出走となるエアグルーヴ、2番人気は前走ローズSを快勝したヒシナタリーでした。しかし、勝利を収めたのは春のNHKマイルカップ以来161日ぶりの実戦となった5番人気馬ファビラスラフインでした。ファビラスラフインは集団5番手の位置を終始キープして、早め早めの競馬を見せていました。前半1000mの通過が58秒7という厳しい流れにも関わらず、天才少女は楽々と直線を抜け出して来ました。黒光りする若い芦毛の馬体が、見事に栄誉ある第1回のヒロインとなりました。京都内回り芝2000mの勝ち時計は、マイシンザンのコース・レコードに0秒1差の1分58秒1という好時計でした。ファビラスラフインの鞍上は『男前』松永幹夫騎手。落馬負傷による腎臓摘出手術を受けて復帰されたばかりでしたが、見事なGI制覇でした。所属は栗東・長浜博之厩舎、オーナーは『社台の奥様』吉田和子氏、生産者は仏国のR・ル・ポデール。仏国産馬が日本のGIレースに勝利したのは初めてのことでした。なお、レースの2着には前走2200mの900万条件戦を勝ち上がって来た3番人気エリモシック、3着には『関西TVの解説者であるO坪氏に「ロゼカレー」と呼ばれた』7番人気ロゼカラーが入りました。1番人気エアグルーヴはレース後に故障も判明し10着大敗、2番人気ヒシナタリーも11着惨敗でした。また、ファビラスラフインとエリモシックの馬連組み合わせは15500円の万馬券でした。
ファビラスラフインの4代血統構成は、『Northern Dancer系×フォルティノ系×Wild Risk系×Teddy系』となります。Eclipse4系の配合ですが、祖母父CarvinがEclipseの15代孫となるためネオ異系として働きます。ファビラスラフインは父Fabulous Dancerから16歳時交配の0遺伝を受けました。父から直接0遺伝を受けたことにより、近い代で多くの先祖を0化したことが活力の要因のひとつと考えます。また、Northern Dancer&Native Dancerが消却されたため、血のイニシアティヴを持つことができました。社台ファーム総帥・吉田照哉氏の談話によると、この馬は繁殖を意識して購入されたそうです。
ファビラスラフインの牝系は、仏国で受け継がれている3号族。母Mercalle(仏国産)は仏英で8勝を挙げ、主な勝ち鞍にカドラン賞(仏GI)という4000m(!)のレースがあります。ファビラスラフインはMercalleの初仔となります。祖母Eole des Mers(仏国産)は仏国で平地・障害合わせて4勝。MercalleはEole des Mersが3年連続不受胎後の2番仔となります。曾祖母Deesse des Mers(仏国産)は仏国で平地・障害合わせて15勝。Eole des MersはDeesse des Mersの5番仔となります。