中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1992年編)

(外)エルウェーウィン
  • 黒鹿毛
  • 1990.2.24生
  • 愛国・E・ホールディング氏生産
  • 馬主・雑古隆夫氏
  • 栗東・坪憲章厩舎
エルウェーウィンの4代血統表
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.25
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Foreseer
黒鹿毛 1969
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Regal Gream
鹿毛 1964
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953
Rustic Lace
芦毛 1981
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Rusticaro
芦毛 1975
種付け時活性値:1.25
Caro
芦毛 1967
フォルティノ 1959.4.19
Chambord 1955
Rustica
芦毛 1966
Ribot 1952.2.27
Ruthin 1955
Lacy Brief
鹿毛 1973
仔受胎時活性値:1.75
★Roi Dagobert
1964
種付け時活性値:0.00
Sicamble 1948
Dame d'Atour 1955
Mizzen
1965
仔受胎時活性値:1.75
★New Providence
鹿毛 1956
種付け時活性値:0.00
Reply
鹿毛 1951
仔受胎時活性値:1.25
エルウェーウィンの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
Caerleon
(Northern Dancer系)
Rusticaro
(フォルティノ系)
Roi Dagobert
(Sicambre系)
New Providence
(Teddy系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.25
(9歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Nearcoの5代孫 Eclipseの16代孫 Bend Orの9代孫
エルウェーウィンのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
14/128 A  A  B  G
(0.50)
7.00 Rusticaro
Roi Dagobert
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Rusticaro
(フォルティノ)
6.75 or 4.75 ジェニュインと同牝系
(No.4-G)
4番仔

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

3戦3勝の芦毛馬ビワハヤヒデに初めて土をつけたのは2戦2勝の黒鹿毛馬でした、エルウェーウィン。現在では日本に数多く輸入されているCaerleon産駒として、初めてのGI制覇を成し遂げました。鞍上は『ガッツマン』南井克巳騎手。所属は栗東・坪憲章厩舎で、坪師はGI初制覇となりました。

中島理論的な解釈を行うと、4代血統構成は『Northern Dancer系×Grey Sovereign系×Prince Rose系×Teddy系』となります。Eclipse系が4代に渡り重ねられた一般的な配合ですが、祖母父Roi DagobertがEclipse分枝16代孫となります。ゆえに異系の代役を果たし、資質の固定化を図っています。また、前出Roi Dagobertと曾祖母父New Providenceが共に8歳時の0交配を与えており、先祖の数を減らして、これまた資質の固定化を図っています。母系3代に用いられている種牡馬は、いずれも日本では全くと言ってよいほど知られていないマイナーな種牡馬たちです−New Providenceは名種牡馬Storm Birdの母父として有名ですが−。競走馬たちは、自身の血統構成に持つ血脈の頻度の少なさ(多さ)を本能的に知っていますから、エルウェーウィンの場合は母方の種牡馬たちのマイナー性がよい方向に向かったと言えます。

エルウェーウィンの牝系は、4号族Reply系。この牝系から皐月賞&マイルチャンピオンシップ勝ち馬ジェニュイン、輸入種牡馬ラシアンボンド、海外の成功種牡馬Night Shift、カナダ年度代表馬Fanfreluche(牝馬)などが輩出されています。Fanfrelucheの系統からは重賞勝ち馬&種牡馬供用馬が多数輩出され、スマコバクリーク、ビッグバイキング、シアトルヒーロー、レッドアリダーなど日本でもおなじみの馬たちも出ています。活力のある名牝系です。

[余談]
「歯替わり」した3歳以降は苦戦していたエルウェーウィンですが、6歳秋のアルゼンチン共和国杯では14番人気をぶっ飛ばして3年11ヶ月ぶりの勝利を収めました。また7歳春のブラッドストーンSでも勝利するなど息の長い活躍を見せてくれました。

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