トウショウボーイ 鹿毛 1973.4.15 種付け時活性値:1.25 |
テスコボーイ 黒鹿毛 1963 |
Princely Gift 鹿毛 1951 |
▲Nasrullah 1940.3.2 |
Blue Gem 1943 | |||
Suncourt 黒鹿毛 1952 |
Hyperion 1930.4.18 | ||
Inquisition 1936 | |||
ソシアルバターフライ 鹿毛 1957.4.13 |
Your Host 栗毛 1947 |
★Alibhai 1938 | |
Boudoir 1938 | |||
Wisteria 鹿毛 1948 |
★Easton 1931 | ||
Blue Cyprus 1941 | |||
ハギノトップレディ 黒鹿毛 1977.4.4 仔受胎時活性値:0.25 <中央7勝。桜花賞&エリザベス女王杯の勝ち馬> |
サンシー 黒鹿毛 1969.3.25 種付け時活性値:1.75 |
★Sanctus 黒鹿毛 1960 |
Fine Top 1949 |
Senelta 1954 | |||
Wordys 栗毛 1957 |
Worden 1949 | ||
Princesse d'Ys 1950 | |||
イットー 黒鹿毛 1971.4.19 仔受胎時活性値:1.25 <中央7勝。最優秀古馬牝馬> |
ヴェンチア 黒鹿毛 1957 種付け時活性値:1.25 |
Relic 1945 | |
Rose o'Lynn 1944 | |||
ミスマルミチ 鹿毛 1965.4.13 仔受胎時活性値:1.25 <中央8勝> |
ネヴァービート 栃栗毛 1960 種付け時活性値:1.00 |
||
キューピット 鹿毛 1957.2.28 仔受胎時活性値:1.75 <中央9勝。阪神牝馬特別の勝ち馬> |
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
トウショウボーイ (Princely Gift系) |
サンシー (Fine Top系) |
ヴェンチア (Relic系) |
ネヴァービート (Never Say Die系) |
父の活性値 | 母父の活性値 | 祖母父の活性値 | 曾祖母父の活性値 |
1.25 (13歳時交配) |
1.75 (7歳時交配) |
1.25 (13歳時交配) |
1.00 (4歳時交配) |
父の分枝状況 | 母父の分枝状況 | 祖母父の分枝状況 | 曾祖母父の分枝状況 |
Nasrullahの3代孫 | Whaleboneの13代孫 | Matchem〜Man o'War系 | Nasrullahの孫 |
8代残牡先祖数 | 4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない先祖etc |
---|---|---|---|
12/128 | A● C D A● (0.50) |
6.00 | サンシー |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
サンシー | 4.50 | 華麗なる一族 (No.7-E) |
5番仔 (5連産目) |
潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。
華麗なる一族の末裔、ダイイチルビー。安田記念に続いて素晴らしい瞬発力を見せ、1分7秒6の日本タイレコードでスプリンターズSを勝利しました。
中島理論的解釈を行うならば、やはり牝系を取り上げざるを得ないでしょう。7号族マイリー系。5代母マイリーは1957年に荻伏牧場が英国より輸入。マイリーは初仔にキューピットを産みました。ダイイチルビーの4代母にあたるキューピットは阪神牝馬特別など9勝を挙げ繁殖入りし、オークス馬ヤマピットを出しました。ヤマピットの1歳年下の妹、ダイイチルビーの3代母にあたるミスマルミチから華麗なる一族の繁栄が始まります。ミスマルミチ自身も8勝を挙げた活躍馬でした。そして繁殖にあがって初めて出した仔どもが、ダイイチルビーの祖母イットーでした。イットーの馬名は「一刀両断」という四字熟語から取られました。その馬名の通り、スパーンと竹を割ったような逃げ足で高松宮杯、スワンSなど7勝を挙げて最優秀古馬牝馬に選ばれました。ミスマルミチからは次々と活躍馬が現れ、安田記念、セントライト記念、京王杯SHなど11勝を挙げたニッポーキング、6勝を挙げ小倉大賞典2着したニッソウシャーク、朝日杯3歳S2着馬サクラアケボノ、シンザン記念の勝ち馬シルクテンザンオーなどが輩出されました。イットーに話を戻しますと、その初仔ハギノトップレディはデビューの函館の新馬戦で1000mの日本レコード(!)57秒2を計時し、キャリア3戦目で桜花賞を制し、後にエリザベス女王杯、高松宮杯−母仔制覇−、京都牝馬特別など合計7勝を挙げた名牝でした。イットーは2番仔に安田記念など7勝を挙げたニッポーハヤテを輩出し、そして3番仔に「黄金の馬」ハギノカムイオーを産みました。同馬は宝塚記念を芝2200mの日本レコードとなる2分12秒1で勝ち、高松宮杯とスワンSを母仔制覇、他に京都新聞杯、神戸新聞杯、スプリングSなど重賞を合計6勝、通算14戦8勝を挙げた快速馬でした。その後もシンザン記念3着馬カムイイットー、阪神大賞典3着馬チュニカオーなどを出したイットーは、名競走馬にして名繁殖牝馬でした。そして、イットーの初仔であるハギノトップレディは、天馬トウショウボーイとの間に1頭の牝馬をこの世に送り出しました。1987年4月15日、奇しくもトウショウボーイ14歳の誕生日に生まれたその牝馬が、後のダイイチルビーとなりました。
マイリー系の簡単な牝系図を↓に示しておきます。
マイリー(1953) |キューピット(1957) 9勝 阪神牝馬特別 ||ヤマピット(1964) 9勝 オークス ||ミスマルミチ(1965) 8勝 |||イットー(1971) 7勝 高松宮杯 スワンS ||||ハギノトップレディ(1977) 7勝 桜花賞 エリザベス女王杯 高松宮杯 |||||ダイイチルビー(1987) 6勝 安田記念 スプリンターズS ||||ニッポーハヤテ(1978) 7勝 安田記念 ||||ハギノカムイオー(1979) 8勝 宝塚記念 高松宮杯 スワンS ||||チュニカオー(1985) 4勝 ||||カムイイットー(1986) 2勝 |||ニッポーキング(1973) 11勝 安田記念 セントライト記念 |||ニッソウシャーク(1974) 6勝 |||サクラアケボノ(1976) 2勝 |||シルクテンザンオー(1979) 3勝 シンザン記念
ダイイチルビーは繁殖牝馬としても初仔にオークス3着馬ダイイチシガーを輩出しました。このマイリー系のように日本に根付いた牝系が、いつの日か世界の桧舞台で活躍する日が来ることを祈ります。