2003年クラシック世代のGI候補生たち(牝馬編)

[Notes]

ベタな馬でも皆様気掛かりでしょう、アドマイヤグルーヴ。武豊騎手曰く、「走り方が母とそっくり」ということです。

アドマイヤグルーヴの配合は、社台グループの歴代の名種牡馬を4代血統構成に用いたものになっていますね。サンデーサイレンス、トニービン、ノーザンテースト、ガーサント。いずれも社台グループの屋台骨を支えた名種牡馬です。また、母エアグルーヴの初仔というのもポイントですね。「初仔に名馬あり」です。

アドマイヤグルーヴの最優性先祖は曾祖母父ガーサント、形相の対象は祖母ダイナカールと判断しました。このダイナカールからの直系の活躍馬は、総じて顔立ちが似ている感じがしますが、ガーサントの活性値1.75が強いために、良く似た感じで出るのかもしれませんね。さて、最優性先祖のガーサントは、ノーザンテースト(1971.3.15)以前の社台ファームさんを支えた名種牡馬です。その現役時代は仏2000ギニー、ラフォレ賞、ガネー賞、コロネーションSなど現GI級レースを含む14戦8勝を挙げた活躍馬でした。その代表産駒には天皇賞・秋(現GI)と菊花賞(現GI)を勝ったニットエイト(1964.4.10)、オークス(現GI)馬ヒロヨシ(1963.4.6)、同じくオークス馬シャダイターキン(1966.3.16)、桜花賞(現GI)馬コウユウ(1965.4.15)等がいます。また、産駒は全般に雨や重馬場に強く、「雨雨降れ降れガーサント」というフレーズも知られています。

アドマイヤグルーヴの牝系は、言わずもがなの8号族パロクサイド系。おなじみのコピー&ペーストの牝系図を↓に示しておきます。

パロクサイド　1959　英5勝
｜シャダイカール　1969.2.11　6勝　オークストライアル(現GII)3着
｜シャダイフェザー　1973.2.20　3勝
｜｜ダイナフェザー　1979.4.2　5勝
｜｜｜フェザーマイハット　1987.5.13　5勝　BSN杯(OP)
｜｜ダイナカール　1980.5.10　5勝　オークス(現GI)
｜｜｜カーリーエンジェル　1990.6.1　0勝
｜｜｜｜エガオヲミセテ　1995.5.27　4勝　マイラーズカップ(GII)　阪神牝馬特別(GII)
｜｜｜｜アドマイヤハッピー　1998.6.1　現役　紫苑S(OP)3着
｜｜｜エアグルーヴ　1993.4.6　9勝　天皇賞・秋(GI)　オークス(GI)　1997年年度代表馬
｜｜｜｜アドマイヤグルーヴ　2000.4.30　(本馬)
｜｜｜モノポライザー　1999.4.4　現役　ポートアイランドS(OP)　若駒S(OP)
｜｜ダイナソレイユ　1982.3.28　2勝　京成杯3歳S(GII)3着
｜｜ハイフェザー　1987.3.28　5勝　福島民報杯(OP)
｜ヨドセローナ　1976.2.24　0勝
｜｜マックホープ　1983.5.29　5勝
｜｜｜マッチポイント　1990.4.23　0勝
｜｜｜｜トウカイポイント　1996.5.18　現役　マイルCS(GI)　中山記念(GII)　カブトヤマ記念(GIII)2着
｜｜｜｜パープルエビス　1997.5.8　現役　スプリングS(GII)2着　アーリントンC(GIII)2着
｜｜リアルバースデー　1986.5.29　2勝　日本ダービー(GI)2着
｜ヒカリサイド　1977.3.2　0勝
｜｜ダンディアポロ　1986.3.25　平地2勝+障害3勝　小倉3歳S(GIII)　小倉障害S(OP)　フェニックス賞(OP)

果たして、母仔3代の夢は達成されるのでしょうか。アドマイヤグルーヴ、楽しみに見守りたい若駒ですね。