2003年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

イサミペガサス
  • 鹿毛
  • 2000.3.19生
  • 浦河・宮内牧場生産
  • 馬主・前田哲郎氏
  • 栗東・領家政蔵厩舎
イサミペガサスの4代血統表
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
種付け時活性値:1.50
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
File
栗毛 1976.4.30
Tom Rolfe
鹿毛 1962.4.14
Ribot 1952.2.27
Pocahontas 1955
Continue
黒鹿毛 1958.2.23
Double Jay 1944
Coutesy 1952
イサミサクラ
黒鹿毛 1992.3.24
仔受胎時活性値:1.75
<中央6勝。OP特別3勝>
アイネスフウジン
黒鹿毛 1987.4.10
種付け時活性値:1.00
シーホーク
芦毛 1963.3.16
Herbager 1956
Sea Nymph 1957
テスコパール
栗毛 1976.4.22
テスコボーイ 1963
ムツミパール 1965.3.25
ハマナジュビー
黒鹿毛 1982.5.6
仔受胎時活性値:0.25
<中央0勝>
ラッキーソブリン
鹿毛 1974.1.28
種付け時活性値:1.75
Nijinsky 1967.2.21
Sovereign 1965
ジユピツク
栗毛 1967.4.3
仔受胎時活性値:1.50
<中央3勝。第31代オークス馬>
Tropique
鹿毛 1952
種付け時活性値:1.50
ジユデラ
栗毛 1953.3.10
仔受胎時活性値:1.25
<海外1勝>
イサミペガサスの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
フォーティナイナー
(Raise a Native系)
アイネスフウジン
(Herbager系)
ラッキーソブリン
(Northern Dancer系)
Tropique
(Tourbillon系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(14歳時交配)
1.00
(4歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Phalarisの7代孫 Whaleboneの14代孫 Phalarisの6代孫 Herod〜Tourbillon系
イサミペガサスのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
18/128 x  C  A  B
(0.25)
4.50 アイネスフウジン
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ラッキーソブリン
(イサミサクラ)
4.75 母が活躍馬
(No.21-A)
2番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

小倉の2歳オープン特別・フェニックス賞を1分8秒6のレコードで制しました、イサミペガサス。母が北九州短距離S(OP)と小倉日経オープン(OP)を制したのと同じ舞台で、息子もオープン特別勝ちを収めました。

イサミペガサスの配合の特徴は、4代血統構成に配された種牡馬のバラエティというところでしょうか。『Raise a Native系×Herbager系×Northern Dancer系×Tourbillon系』というEclipse3系とHerod系1系の組み合わせで、父と祖母父が米国産、母父が内国産、曾祖母父が仏国産となっています。また、母父がネオ異系、曾祖母父が異系となり、血の浄化作用をなしています。

イサミペガサスの最優性先祖は祖母父ラッキーソブリン、形相の対象は母イサミサクラと判断しました。ラッキーソブリンは現役時代に英愛で15戦1勝。その主な勝ち鞍にダンテS(英GII)があり、愛ダービー(GI)ではThe Minstrel(1974)の2着に入りました。種牡馬として日本に導入され、成功を収めました。その代表産駒に阪神3歳S(現阪神JF、GI)の勝ち馬ラッキーゲラン(1986.4.29)、同じく阪神3歳Sの勝ち馬ロングハヤブサ(1981.3.19)、エプソムカップ(GIII)の勝ち馬スズマッハ(1981.3.10)、スプリンターズS(現GI)の勝ち馬シンウルフ(1979.5.5)、中山牝馬S(GIII)の勝ち馬ラビットボール(1987.3.20)、セントウルS(GIII)の勝ち馬ホウエイソブリン(1984.3.30)などがいます。ラッキーソブリン自身は距離をこなしましたが、産駒は主に短中距離戦で能力を発揮しました。また、イサミペガサスと同じように最優性先祖をラッキーソブリンとした活躍馬に、『現役スプリント王』ショウナンカンプ(1998.3.7)がいます。

イサミペガサスの牝系は、21号族ジユデラ系。近親の主な活躍馬には、まず母イサミサクラが挙げられます。同馬はアイネスフウジンの初年度産駒として活躍し、葵S(OP)、北九州短距離S、小倉日経オープンとオープン特別3勝を含む中央6勝を挙げました。また、伯父にリワードプランダー(1990.5.6)がいます。同馬は中央4勝を挙げ、小倉大賞典(GIII)2着、新潟記念(GIII)3着があります。曾祖母ジユピツクはオークス(現GI)など中央3勝。イサミサクラやリワードプランダーと同じように、孫の代に活躍馬を送り込んでいて、小倉日経賞(OP)など中央5勝のネーハイアンサー(1980.4.16)、ひまわり賞(OP)など中央2勝のタハラジュピック(1990.4.4)、故障さえなければ「九州産の星」になっていたはずのユメノセテコウユー(1995.5.13)などがいます。こうして近親の活躍馬を見たら、小倉競馬場が得意な牝系なのかもしれませんね。

果たして、その快速で小倉の2歳王者に輝くことになるのでしょうか。楽しみにしましょうね。

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